YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、デーブ・ランドリーによる
相場の格言をお届けします。
-----------------------------------------------
マーケットは人の感情で動いている。
恐れと強欲がマーケットを動かしているのだ。
(デーブ・ランドリー)
-----------------------------------------------
相場では、VIX指数というものがあります。
VIXとは、ボラティリティ・インデックスを
略称したものです。
このVIX指数は、別名「恐怖指数」とも
呼ばれているものです。
相場参加者は、この数値が高いほど
相場の先行き感に不安を感じている
と言われています。
つまり、このVIX指数が異常値を示すときは
ボラティリティが大きくなり、乱高下を伴う。
そのような値動きを示していることになります。
すなわち、荒れ相場だということです。
でも、考え方として正しくはその逆ですね。
値動きの乱高下を伴った荒れ相場になるから
VIX指数が異常値を示すわけです。
どちらが先かの順番を入れ替えましたが、
どちらが先かの考え方の順番は重要だからです。
インジケーターがこうなったから
その次はロウソク足がこう動くなどと
あたかも相場の値動きがインジケーターに
影響されて値動きを作るような発言を
いつも繰り返す人がいます。
でも、実際はそうではないのです。
相場の値動きに影響されて初めて
インジケーターというものは反応を示すのです。
ここの順番はとても重要なことです。
トイレに行って用を足すときに
先にパンツを脱ぐか脱がないかの順番と
同じくらいに、とても重要なものになります。
話をVIX指数の話に戻しますが
このVIX指数をまったく考慮していない。
そのような自動売買システムを
稼働させていたシステムトレーダーは
以前は世界中にたくさんいました。
でもある時を境にして、そのような
自動売買トレーダーは壊滅しました。
そのある時とは何時なのかと言うと
それは2008年のリーマンショックの時です。
リーマンショック以前に開発をされた
ほとんどの自動売買システムには、このVIX指数が
まったく考慮されていなかったのです。
特に、このVIX指数とはFX相場のものではなく
SP500銘柄の個別株式オプション価格から逆算されたもので
シカゴ・オプション取引所が公開しているものだからです。
リーマンショック時のVIX指数は
僕もそれまでに経験がしたことがないような
とんでもないほどの異常値でした。
何がとんでもない異常値だったのかというと
通常のVIX指数であれば、
異常値を示しても解消されるのには
そう時間は掛からないわけですね。
でも、リーマンショックの時は
9月から12月までずっとVIX指数が
異常値を示していたわけです。
だから、VIX指数を一切考慮していない
当時のほぼすべての自動売買システムが、
その期間中ずっと買い方向への
逆張りサインの乱発を重ねていました。
そして、多くのシステムトレーダーが
破綻に追いやられてしまいました。
まさに今日の格言の言葉通りで、
マーケットは人の感情で動いているものであり
恐れと強欲がマーケットを動かしている原動力なのです。
心を持たない機械では欲望の深さは判断できず
人の強欲な気持ちも判断できるものではありません。
つまり、その心の部分を疎かに考えているトレーダーが
相場の世界で成功できるわけなどあり得ないという事です。
あなたは自分の家族に対して
心を持たずに機械的にだけ接していますか?
心を込めて接しているからこそ
だんだんと成長していくのではありませんか?
特に今、自動売買トレードにのめり込んで
楽をして儲けようとしている人は
トレードにおいても絶対に心の存在は
忘れないようにしてください。
破綻をしてしまって泣きを見た後からでは
取り返しがつきませんからね。
ですから、以上のことを念頭に置いて
日々のトレードと向き合うことをお勧めします。
--------------------------------------------------------------------------------------
『総額43,600円+プライスレスなFX教材』を期間限定にて無料でプレゼント!
--------------------------------------------------------------------------------------
コメントフォーム