YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、ジェイク・バーンスタインによる
相場の格言をお届けします。
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ポジションを持ちすぎたり
ポジションが大きすぎたりすると、
すぐに一貫性がなくなったり
自信がなくなったりする。
(ジェイク・バーンスタイン)
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サイコロを100回連続で転がして
偶数が出るのか奇数が出るのかを
すべて当てることができる人はいない。
2分の1の確率、すなわち
勝率の期待値が50%の勝負でさえ
連戦連勝はあり得ないわけです。
それなのに、FXを始めて間もない初心者が
いきなり大きなポジションサイズで
相場に勝負を挑む人が後を絶えません。
勝ち組トレーダーは
常にポジションサイズを大きくして
相場に挑んでいるわけではありません。
資金量に見合った適正なポジションサイズで
ただトレードを繰り返しているだけです。
なぜ、もう既に勝ち方が分かっているのに
ポジションサイズを大きくしないのかと思う人も
少なからずいることでしょう。
もちろん、それは理由があってのことで
大きな理由としては2つあるのです。
ひとつは、負けることが必ずあるからです。
負けが一度もないのでしたら
ポジションサイズを小さくする必要は
まったくもってありません。
でも、必ず負けることがあるわけですから
ポジションサイズを大きくすることを
絶対にしてはいけないのです。
なぜなら、規則性のない勝敗配列下では
サイズが大きくなるにつれて破産確率が
極端に高くなってしまうからです。
種がなければ草木は育たないどころか
存在をすることすらできません。
トレードにおいては資金が種です。
ですから資金がなくなれば
それでゲームオーバーです。
そして、もうひとつの理由は
ポジションサイズを大きくすることにより
利益率が悪化をしてしまうからです。
「え? サイズが大きい分だけ
利益率は大きくなるんじゃないの?」
そのように思う人もいるかもしれませんが
そうとは言えないのです。
なぜなら、同じトレードのやり方で
トレードが出来なくなってしまうからです。
つまり、サイズを大きくすればするほど
利を伸ばすことが難しくなるからです。
これは実際に経験してみないと
分からないことかもしれません。
すなわち、サイズを大きくすればするほど
リスクリワードレシオ(損失対利益比)は
悪くなってしまう傾向にあるからです。
「俺は心臓に毛が生えているから
サイズを大きくしてもだいじょうぶだ!」
そのように言う人がたまにいるのですが、
そういう人は、ただのバカです。
その人自身が実際に痛い目に遭って
過ちを犯してしまったことに気付くまで
放っておくしかありません。
過去にそういう人を数人知っていますが
何回忠告をしても痛い目に遭うまでは
聞く耳を持たない人ばかりだったからです。
勝ち組トレーダーは、常に
適正なポジションサイズで、
適正なトレード回数で、
適正なドローダウン率で、
適正なリスクリワードレシオで、
トレードを繰り返しています。
ただそれだけのことをやっているだけです。
特別なことをしているわけではありません。
いや、ひとつだけ特別なことはしています。
それは数値によるデータ管理です。
トレードの健康診断と言えば
理解しやすいのかもしれません。
適正値を外れた異常値がないかどうかを
常に監視することはしています。
でも、そのことも適正値を守るためですから
特別なこととは言えないのかもしれませんね。
急いで資金を増やしたい気持ちは分かりますが
それは適正値を超えた異常値を
求めているということになります。
その状態をずっと継続していけると思いますか?
最初だけ異常値を記録して、
その後は適正値でトレードを継続していこう。
そのようなあなたにとってだけ都合の良い
そんなトレードが実現できると思いますか?
そう思わないのであれば
くれぐれもポジションサイズには
気を付けるようにしてください。
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