YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、ジョッシュ・リュークマンによる
相場の格言をお届けします。
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投機は確率を基にしているが、
ギャンブルは期待に基づいている。
ギャンブルはゼロサム以下のゲームで、
その結果は確率計算とは無縁だ。
投機とギャンブルの違いを
知ったうえでトレードすれば、
運任せのギャンブルではなく
利益の出るトレーディングシナリオに従って
繰り返し行動できるようになる。
(ジョッシュ・リュークマン)
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この記事の目次
投機とは比較的に短期間の
変動の差益を狙う売買取引です。
ですから、我々FXトレーダーは
投資というよりは投機をしているわけです。
そして、ゼロサムという言葉は
合計をしたらゼロになるという意味です。
僕が思う投機とギャンブルの最も大きな違いは
優位性を見出せるかどうかということです。
投機であれば、相場の環境認識や
チャート分析、アノマリー(経験則)により
優位性を見出すことが可能です。
我々トレーダーは優位性の高い時にだけ
仕掛けをすることができるのです。
でも、ギャンブルであればそうはいかず
運まかせの勝負を繰り返すことになります。
ですが、FXトレードにおいても
運まかせの勝負に挑む人はとても多いです。
なんとなく買ってみるとか、
なんとなく売ってみるとか、
売買の根拠を持たない人たちのことです。
これだけ上がったんだから
そろそろ下がるだろうとか、
これだけ下がったんだから
そろそろ上げるだろうとか。
そのようなトレードで勝てたとしても
その後の再現性は期待することができません。
確率というものを誤解している人も多いです。
分かりやすいようにサイコロの
事例を取り上げて説明をします。
サイコロを10回振ったら
10回連続で奇数の目が出ました。
それでは次にはどちらの目が
あなたは出ると思いますか?
そのような質問をすると
約8割の人は偶数が出そうだと答えます。
その理由を尋ねると、多くの人は
ずっと奇数が続いているから
そろそろ偶数が出そうな予感が、とか
つまり、確率が極端に
偏っているからだと答えます。
でも、確率は偏ってはいないのです。
なぜなら、一回ごとの勝負では
奇数が出る確率も、偶数が出る確率も
常に50%ずつだからです。
それは直前に100回連続して
奇数が出ていようが偶数が出ていようが
まったくもって関係がないことなのです。
もちろん、サイコロを
複数回振ることによる確率計算では
まったくもって違う計算式になります。
それには時間軸(回数軸)が
確率計算に含まれることになるので
もっとずっと複雑で難しい計算になります。
トレードにおいても一度の仕掛けでは
勝つか負けるかしかないわけですから
勝率の期待値は理論上では50%です。
ですが、我々はスプレッドなどの
コスト負担を必ずしなければならないわけですから
勝率の期待値は50%を下回ることになります。
つまり、勝率の期待値が50%ない勝負を
常に挑むことになるわけですから
当然にして相場を分析して
優位性を見出さなければなりません。
なぜなら、何もしなければ勝率の期待値は
負ける確率が高くなってしまうわけですから
勝率の期待値を高くする必要があるのです。
すなわち、ギャンブラーではなく
投機家として相場に挑むのであれば
優位性の高い判断を繰り返すために
知識を蓄え、スキルを上げることは
絶対的に必要不可欠な条件になるということです。
そのために弊社からの無料情報、有料教材が
優位性を高める判断の一助になれば幸いです。
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