YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、ジェイク・バーンスタインによる
相場の格言をお届けします。
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勝率という統計値は、
皆さんが考えるほど重要ではない。
実際、65%以上の勝率を誇るシステムなど
ほとんどない。
サンプルのトレード数が多いほど、
この数値は小さくなる。
勝率が30%程度のシステムでも十分である。
逆に言えば、勝率80%のシステムでも
良くないことがある。
勝率が高くても、
負けトレードの平均が大きくて
勝ちトレードの平均が小さいシステムは
良いシステムとは言えないのだ。
(ジェイク・バーンスタイン)
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今日紹介をする格言は
システムトレードに関してのものですが
それは通常のトレードにも十分に当てはまります。
投資経験が浅い人ほど
プロトレーダーや専業トレーダーは
負け知らずなトレードをしていると
思い込んでいます。
つまり、勝率が90%を誇るような
勝率が高いトレードをしているはずだと
勝手に思い込んでいるわけです。
でも、プロトレーダーの勝率でさえ
50%前後の勝率である場合がほとんどです。
さすがに今日の格言のように
勝率が30%程度ではメンタル的に
負荷が掛かってしまいますが
実際にそのような勝率でも
毎年継続をして利を伸ばしているトレーダーは
実際に多く存在をしているのです。
タートルズの時代のトレンドフォローは
勝率は30%代だったという話は
とても有名な話ですね。
勝率を高くすること自体は
さほど難しいことではありません。
難しいのは、高い勝率を維持しながら
収益を大きく伸ばし続けることが
とても難しいことなのです。
サイコロを振って、
1から4の目までが出たら勝ち、
5と6が出れば負けだとします。
この場合、勝率の期待値は
66.67%ということになりますが、
勝ったら100円、負けたら200円という
リスクリターンだったらどうなるでしょう?
100回サイコロを振れば
確率的には約67回は勝ちますが
勝って得られる利益は6,700円で
負けて失う損失は6,600円になります。
つまり、
100回サイコロを振る時間を費やしただけで
手元には100円の利益だけしか
得られないことになります。
FXトレードに日々取り組んでいる人にも
特にスキャルパーにはそのような人が
とてもたくさん存在をしていますね。
あなたは、
FXトレードをやること自体が目的なのか?
それとも、
FXトレードで収益を上げることが目的なのか?
もちろん、将来的に勝ち組になる為に
いまトレードに時間を費やしているのであれば
その行為を否定することは誰も出来ませんが。
ですが、
そのような大望を持たずして
すぐにすぐの収益を求めて
トレードを頻繁に繰り返しているのであれば
一度あなたのトレードスタイルというものを
根本から考え直してみる必要は大いにありですね。
そして、もうひとつ大事な視点は
お金を増やせるようにはなれたとしても
同時に時間も費やさなければいけない
そのようなスタイルのままでいいのか?
という視点です。
つまり、
パソコンの前に張り付いていなければ
お金を増やすことができないスタイルであれば
それは通常の時間給的な労働と
本質的には何も変わらないということです。
もっと端的に表現をするのであれば
お金だけを増やすことが目的なのか?
それとも、お金を増やして
自由な時間を得ることが目的なのか?
その、どちらをあなたは目指しているのか?
ということです。
そのスタイルを決めるのは、
儲かり出してから考え始めることではなく、
最初から決めておくべきことです。
なぜなら、
最初の角度が一度違うだけで
遠くへ行けば行くほど角度の違いは
だんだんと広がってしまうからです。
だから、最初にじっくりと
あなたのなりたい姿を明確にしてください。
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