YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、ジェイク・バーンスタインによる
相場の格言をお届けします。
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システムを検証するときは、
平均損益からスリッページと手数料を
必ず差し引かなければならない。
割引手数料も含め、手数料を合計する。
システムのパフォーマンスを判断するとき、
スリッページは重要な要素となる。
(ジェイク・バーンスタイン)
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FXでは売買手数料というものは
ほとんどの業者では必要ありません。
でも、その代わりとなるものが
スプレッドになります。
スプレッドは説明するまでもなく
買値と売値の差のことです。
ですから我々トレーダーは
ポジションを持った瞬間に
必ずスプレッド分だけマイナスから
トレードが始まることになります。
そして、それだけではなく
スリッページが発生をします。
100円で約定させたい時に
スリッページが発生して
100.001円で約定したなどということは
頻繁に発生をすることです。
さて、このスプレッドやスリッページは
「ちりも積もれば山となる」で
バカにならないトレードコスト(経費)です。
これに合わせてスワップ金利も
トレードコスト(経費)に含まれるものです。
スワップ金利は得られるものというよりも
トレードコスト(経費)として認識すべきです。
なぜなら、ほぼ100%に近い業者で
買いと売りのスワップ金利を合計比較すると
業者側が必ず儲かる仕組みになっているからです。
一例として事例を上げますが、
僕自身のあるひとつのFX業者での
7月1か月間の収益に対しての
スワップ金利比は以下の通りでした。
・トレード収益 1,203,796円
・スワップ金利 -76,004円
・収益に対するコスト比 -6.31%
なお、この業者だけが
不利なスワップ金利を採用している
ということではありません。
僕はトレード手法ごとに
他にも業者を複数に分散していますが
ほぼすべての業者がこのような実態なのです。
「やはりスワップ金利が掛からないように
スキャルピングやデイトレードが最善だ!」
そのように短絡的に考えてしまうのは早計です。
なぜなら、
スキャルピングやデイトレードでは
スプレッドやスリッページの負担が
もっとずっと大きくなってしまいますからね。
FX業者も企業である以上、
社員を雇用して給料を支払っています。
ですから当然にして、
FX業者は慈善事業団体ではなく
会社組織である以上は営利目的です。
我々トレーダーとしては
すべてそのような事実に納得をして
その上で儲けられるようにトレードを
しっかりと組み立てていかなければなりません。
95%のトレーダーはご自身の記録を
しっかりと記録に残すことはしていません。
記録に残すからこそコスト比率などの
自分なりの分析が可能になるのですが
面倒くさがって避けてしまうのです。
トレードで勝ち組の領域に辿り着くためには
泥臭い作業も時には必要になるということです。
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