YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、デーブ・ランドリーによる
相場の格言をお届けします。
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あなたが完全主義者ならば、
トレーディングはずっと難しくなる。
あなたは絶対に
ぴったり当てることはできない。
ぴったり天井で売ることは
けっしてできない。
また、ぴったり底で
空売りの買い戻しはできない。
外科医が患者の半分の命を救えなければ、
そう長くは仕事を続けられないだろう。
だがトレーディングでは
半分以上を間違っても、
まだ成功する可能性があるのだ。
(デーブ・ランドリー)
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いろんなトレーダーさんを
これまでにも見てきましたが
常に天井や底を狙うトレードを
いつもいつも繰り返す人がいます。
しかもそのような人が
相場にはとても多く存在しています。
自動売買系のシステムトレードでは
そのようなシステムもたくさんあります。
天井や底からの反転を狙って
常に逆張りで仕掛けるシステムです。
そして、そのポジションが上手くいかず
決められた分量での含み損に達した時に
新たにナンピンでポジションを追加するのです。
ナンピンとは、含み損を抱えているときに
新たに新規で注文を積み重ねることです。
買っているときであれば
買値の平均値を下げることにつながり
売っているときであれば
売値の平均値を上げることにつながります。
多くの自動売買系のシステムでは
ナンピンする時のポジションサイズを
大きくしていくものが多いですね。
いわゆるマーチンゲールという資金管理法ですが
「下手なナンピンすかんぴん」という
言葉があるように
上手くいかなければあっという間に
資金を一直線に失ってしまいます。
このようなシステムトレーダーは
2008年のリーマンショック時に
ほとんどの人が破綻しました。
今でも裁量トレーダーでさえ
常に天井や底を狙って仕掛けをする人が
たくさんいます。
僕はそのようなトレーダーを見ると
いつもいつも思うことがあります。
「二番天井を狙ったほうがいいんじゃね?」
「二番底を狙ったほうがいいんじゃね?」、、、と。
高値の更新が止まったり、
安値の更新が止まったり、
そういうことを確認してからのほうが
当然にして優位性は高くなります。
「その分だけ値幅を取り逃がしちゃうよ!」
そのように思う人もいるでしょうが
そういうところはポジションサイズや
期待するリスクリワードレシオのコントロールで
どうにでもなるものです。
天井や底をピタリと当てれれば
それはそれで気持ちは良いのでしょうが
利益を継続的に上げる目的とは
掛け離れたものだと考えています。
「あなたは何のためにトレードをしているのですか?」
もしその目的が
相場から利益を上げることであるなら
天井や底を狙ったトレードからは
一日も早く卒業をすることをお勧めします。
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