YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、ジェームス・B・ロジャース.Jrによる
相場の格言をお届けします。
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初めの頃の損から多くを学んだ。
(ジェームス・B・ロジャース.Jr)
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この記事の目次
人は上手くいった経験よりも
上手くいかなかった経験のほうが
後々まで引きずることが多いです
特にトレードにおいても
なぜ勝てたのかを考えるよりも
なぜ負けたのかを考えることのほうが
きっと多いことだと思います。
勝ったら勝ったことに気分を良くして
結果オーライで片付けてしまう人は
特に初心者に近い人ほど多いものです。
1902年に執筆された書籍ですが
『「原因」と「結果」の法則 』という
一冊の書籍があります。
ジェームズ・アレンという哲学者が書いた本で
いまだに世界中で売れ続けている自己啓発書です。
その書籍には大切な教えが
たくさん書かれているわけですが、
原因と結果の因果関係について
多くの気付きを与えてくれます。
もっとも身近な例で示せば
植物は種のない状態では
芽生えることはありません。
つまり、
植物を芽生えさせるには
種という「原因」があって
種があったからこそ植物が芽生えたという
「結果」が生まれるということ。
「ひまわり」の種をまけば
「ひまわり」の花が咲いて
「バラ」の種をまけば
「バラ」の花が咲きます。
「ひまわり」の種をまいて
「バラ」の花が咲くことはありません。
ですから
結果を生み出すものと
原因というものの間には
必ず因果関係が存在をしています。
これを人に当てはめて考えれば
人間とは、いつも心の内側で
自分自身が考えている通りの結果を
生み出す存在だということです。
つまり、
いつも考えていることが「種」になり
その結果として「結果」が生じるというわけです。
だから人の行いは想いによって表れます。
人はその想いによって行動して、
そして、その行動によって
結果が引き起こされているのです。
邪悪な気持ちや嫌悪な気持ちに
いつも心の中が支配されていれば、
生み出す結果は良い結果が期待できません。
なぜなら、そのような因果関係は
絶対に成立し得ないからです。
いつもやる気に満ち溢れていて
前向きな気持ちを心の中に育てているなら
当然にして出てくる結果は
大いに期待ができる結果になります。
誤解があるといけないので
念のために申し上げておきますが
良い想いを心の中に描いているだけで
良い結果が生まれるということではありません。
フローで表すなら
良い想い(原因) ⇒ 良い成果(結果)
ということではなく、
良い想い(原因) ⇒ 良い行動(原因) ⇒ 良い成果(結果)
当然にして考えているだけではダメで
行動が伴わなければ結果にはつながりません。
つまり、私たちの人生とは、
いつも「考えている」ことが原因になって
そこから行動を経て結果が導き出されている
ということなのです。
すなわち、すべてにおいて
「原因と結果の法則」が働くということで
原因について深く考察することは
トレードにおいても重要なことです。
悪い結果から、
なぜ負けたのかを考えて
そして良い結果からも
結果オーライで終わるのではなく
何が良かったのかを深く考察してください。
そのことをひたすら繰り返すことにより
悪い結果からも良い結果からも
上手くいく仮説(良い想い)へと
結び付けていくことが習慣化されます。
原因と結果の因果関係からすれば
そのようなことを繰り返していれば
必ず良い結果へと結びついていきます。
ですから、
損からだけ学ぶのではなく
上手くいったトレードについても
良かった原因を常に考えるようにしてください。
もちろん、損失からも学ばない人は
今すぐ相場から身を引いたほうが無難ですが。
ぜひ日頃から
自分自身の中には良い種をまく習慣を
身に付けるようにしてください。
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