YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、エド・スィコータによる
相場の格言をお届けします。
---------------------------------------------
どれくらいのリスクをとるか、
どの市場でトレードするか、
そして全体の損益が変わっていくにつれて、
どの程度積極的にトレードのロットを
増減させるかなど、
諸々のことを決定しなければならない。
このような判断はとても大事なことで、
いつトレードするかということよりも
重要だと思うときがよくある。
(エド・スィコータ)
---------------------------------------------
いつトレードをするのか?ということは
あえて説明するまでもないことだとは思いますが
トレードで仕掛けるタイミングを計るということです。
つまり、トレードにおける戦術の部分
だというわけです。
トレードの初心者に近ければ近いほど
この戦術の部分に強い意識が向きがちです。
どこでエントリーしたら良いのか。
どこで決済をしたら良いのか。
もちろん勝つためには
それらの戦術の部分は重要であることは
否定するつもりはありません。
確かに「戦術」も重要ですが、
もっと重要なことは戦術よりも戦略の部分です。
つまり、今日の格言では
--------------------------------------------
どれくらいのリスクをとるか、
どの市場でトレードするか、
そして全体の損益が変わっていくにつれて、
どの程度積極的にトレードのロットを
増減させるかなど、
--------------------------------------------
という部分のことです。
僕は三国志の物語が好きなのですが、
劉備玄徳が三国のひとつ
「蜀」を建国することができたのは
戦略の部分がしっかりとあったからです。
それは、天才軍師「諸葛孔明」が
側近として劉備を支えていたからです。
諸葛孔明が劉備に仕えるようになる前は
局地戦においての劉備軍は
めっぽう強かったのです。
それは、天下に名を轟かせた
関羽、張飛、趙雲という猛将の存在が
あったからです。
でも、局地戦にはめっぽう強くても
領土を拡大していくことはできなかった。
その理由は、
たったひとつの理由しかなく
戦略が疎かだったにすぎません。
戦国時代の話に限らず
スポーツの世界でも同じことです。
強いチームは決して
個々の力だけに頼るのではなく
戦略を持って試合に挑んでいます。
トレードもまったくもって同じことです。
つまり、一回一回のトレードで
勝つことだけを考えて取り組んでいるうちは
思うように資金を増やしていくことは
できないということです。
そこに、しっかりと資金管理戦略があったり
ポートフォリオを考えたポジション戦略があったり
そういう戦略の部分が鍵を握っているのです。
勝率はさほど悪くはないのに
なかなか資金が増えていないという人は
一度ご自身のトレード戦略というものを
この機会にじっくりと練り直してみてください。
コメントフォーム