YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、マイケル・マーカスによる
相場の格言をお届けします。
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もし一つの市場で
うまくトレードできるならば
どの市場でも大丈夫だと思う。
基本はすべて同じだよ。
トレードは情的なものなんだ。
群集心理や欲望であり、恐怖でもある。
それはいつの場合も同じなんだ。
(マイケル・マーカス)
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この記事の目次
僕はもともとは株式トレーダーで
FXを始める前に16年間、株式投資の
キャリアがありました。
僕がFXトレードを本格的に始めたのは
その後からになります。
つまり、ライブドアショックや
サブプライム問題は株式相場で経験をして
リーマンショックは為替相場で
経験をしてきたということです。
株式相場での個別銘柄株のチャートと
為替相場のチャートですが
細かい部分では違います。
たとえば、個別銘柄株は
窓を開けることが頻繁にありますが、
為替相場は取引時間に連続性があるので
そう頻繁に値が飛ぶことはありません。
ですが、今日の格言にあるように
基本はそうは変わらないものです。
なぜ、基本はそうは変わらないと言えるのか?
ひとつだけそういう事例を挙げるなら
たとえば、有名なチャートパターンで
ダブルトップやダブルボトムがあります。
なぜ、そのような値動きのパターンが
相場では再現されることが多いのか?
それは、一度付けた高値や安値を
相場参加者が再び試すために
同じ値位置付近まで
値を寄せてくるからです。
なぜ、値を寄せる必要があるかと言えば
それは以前の高値が
真の高値になり得るのか
それとも、以前の安値が
真の安値になり得るのかを
確認するためでもあります。
なお、ここで使っている「真の」という意味は
その言葉通りの意味で「信頼のおける」
という意味で使っています。
つまり、その値位置が
当面の天井なのか、底なのかを
相場参加者は試すというわけですね。
二番天井とか二番底という言葉を
聞いたことがあるとは思いますが
そういう値動きを狙って
仕掛けるトレーダーはとても多いです。
ダブルトップやダブルボトムは
さまざまな市場でなぜ形成されるのでしょうか?
その理由には、相場参加者の心理面や
感情面というものが大きく関わってくるのです。
すなわち、最初に付けた
高値や安値付近では恐怖や不安で
まだ仕掛けることはできない。
そのような群集心理が働くからこそ
常に同じようなチャートパターンが
相場に姿を現すわけです。
もちろんそのことは、
チャートパターンのみならず
インジケーターを使った判断でも同じことです。
僕は、自動売買系のトレードは好きではなく
どちらかと言えば、自動売買系のシステムに対しては
否定派だと言えるのかもしれません。
なぜ僕は自動売買系のトレードに対して
否定的な意見であなたにお薦めしないのか?
なぜなら、自動売買系のものを
ひたすらただ回しているだけでは
相場に影響を与えている群集心理的な部分を
感じることの成長にはつながらないからです。
もっと分かりやすく言えば
自動売買系の取引を繰り返しているだけでは
トレードメンタルやマインドは育ちにくい
ということです。
バッティングセンターに通い詰めて
機械が投げる140kmのボールを簡単に
打ち返せるようになったとしても
中学生が投げる120kmのボールは
簡単に打ち返すことはできません。
なぜなら、実際の人間と向き合う中では
心理面や感情面に関して必ず駆け引きがあるからです。
つまりそれだけ、
人の心理を読み取ることは
とても難しいことでもあるからです。
バッティングセンターの機械が投げる球には
そのような心理的な駆け引きなどありません。
そして、トレードの場合には
金銭的な欲望が更に絡んできます。
だから、トレードの世界は
さまざまな感情が入り混じった
情的煽動傾向がとても強い世界なのです。
もちろん、いつも煽られる側のトレーダーが
大衆(負け組)であることは言うまでもありません。
トレードでお金を稼いでいくためには
経験をしっかりと積んでトレードメンタルを
鍛えることが必要不可欠なことになります。
「どうすれば、メンタルやマインドは鍛えられるの?」
そのような質問を頻繁に受けますが、
それは実践を積み重ねて経験値を高めて
ゆっくりでも育てていくしかありません。
FXの知識やスキルであれば、
本人の努力次第で短期間で身に備えることは
本気で取り組む人なら可能なことです。
でも・・・
知識やスキルを修得するための時間よりも
メンタルやマインドが育つ時間のほうが
圧倒的にずっと余計に時間が掛かるものです。
だから、まだトレード経験に乏しい人は
最初は小さいポジションサイズから
ひたすら経験値を重ねるようにしてください。
「経験は知識より勝るもの」ですからね。
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