YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、ジェイク・バーンスタインによる
相場の格言をお届けします。
--------------------------------------------------
直観的で勘と経験に頼り、気合いで
成功を収めようとするトレーダーは、
トレーディングシステムや手法や指標に数日か、
あるいは数週間以上従うことはほとんどない。
3本の移動平均法を褒めちぎっていたかと思えば、
翌日にはエリオット波動の長所を称賛している。
お気に入りのシステムを使用して損を出し、
最終的に破壊を迎えてしまう。
このようなトレーダーは、
何に対してもシステマチックではなく、
計画に従うことはなく、感情や気合いで行動し、
マーケットで常に敗者となる傾向がある。
なぜこのような行動をとる人がいるのか、
私には理解できない。
(ジェイク・バーンスタイン)
----------------------------------------------------
この記事で紹介した格言は
とても深い格言です。
この格言が伝えたいことを要約すれば
相場では感情で行動を繰り返す人が
常に敗者になっているということです。
トレードの計画やルールがある人でも
その計画やルール通りに行動できない人は
とてもたくさんいます。
でも、そのことは
トレードに限定した話ではなく
我々の日常生活でも言えることです。
自分で決めたことすら
守り通せない人が大半です。
僕は今から10年以上前になりますが
アメリカNLP協会の認定資格である
NLPプラクティショナーを取得しました。
NLPとは神経言語プログラミングのことで
別名で「脳の取り扱い説明書」とも呼ばれています。
心理学とコミュニケーション学を合わせたもので
分かりやすく言えば「最新の心理学」です。
なぜ僕がNLPを学んだのかというと
相場参加者の心理面の理解に
大いに役立つと思ったからです。
NLPを学んだ中で理解できたことは
とてもたくさんあるのですが
なぜ感情で動く人が多いのかが理解できました。
そのすべてをこの記事内で
お伝えすることはできませんので
その要点だけをお伝えします。
我々の現実を統制しているのは
「理性」と「感情」の2種類しかありません。
ですから、人間の行動には
「理性を基にした行動」と「感情を基にした行動」の
たったの2種類しか存在しないのです。
理性を基にした行動を「認知反応」と言い
感情を基にした行動を「情動反応」と言います。
そして、ここからが
とても重要な話になります。
それは、どのような状況でも
基本は感情が先で、認知過程は
その後から訪れるものなのです。
つまり、人はまず情動反応を起こし、
その後に認知反応を起こすということです。
もっと分かりやすく言えば、
「人の感情は簡単に刺激される」ということです。
そのことを理解していれば
この記事で紹介した格言はより深く理解を
することができるでしょう。
何かしらのニュースや指標発表で
なぜ相場が乱高下するのかの理屈も
ここで説明をした心理作用の話で
納得することができたことでしょう。
そのことを知ったうえで
勝つためにやるべきことは
「情動反応」だけで事を起こさないことを
これからは徹底すべきだということです。
大衆は「情動反応」で行動を起こし
勝ち組は「認知反応」で行動を起こす。
そのことをぜひ忘れないようにしてください。
コメントフォーム