YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、ジェイク・バーンスタインによる
相場の格言をお届けします。
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損失を出して学ぶのは
非常に険しい道のりである。
(ジェイク・バーンスタイン)
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この記事の目次
既にFXを経験しているあなたなら
プロスペクト理論という言葉を
きっと聞いたことがあるかと思います。
人間の選択に関する本質的な部分に
焦点を当てたのがこの理論なのですが
行動経済学に含まれる分野です。
この理論はダニエル・カーネマンと
エイベル・トベルスキーという二人の
心理学者によって提唱されました。
プロスペクト理論が示す最大の特徴は、
本質的にリスクを回避するように
選択をする生き物が人間である
ということを説いているところにあります。
つまり、利益を前にした場合は、
確実にその利益を受け取る選択をする。
そして、損失を前にした場合は、
そのすべての損失を回避しようとする。
人間は本質的にはそのような選択をする
ということを実験により理論化したのです。
すなわちプロスペクト理論を
FXトレードに当てはめて考えた場合には
次のような選択行動になります。
早めに利益確定をして、
損失はズルズルと引きずる。
それが、人としての本質的な
選択行動であるということになります。
でも、その人間としての本質的な
選択行動に従ってトレードを継続しても
資金は減るばかりです。
なぜなら、損大利小のトレードを
ずっと継続していくわけですから
資金を増やせるはずはありません。
明確なトレードルールを定めずに
感覚的なトレードを繰り返すのであれば
人としての本質により
ほぼ100%の確率で損大利小の
トレードになってしまいます。
ですから、我々トレーダーが
FXで資金を増やし続けるためには
強制的なルールというものが必要になります。
人間の本質に意図的に逆らった
ルールを定めなければ、資金を
増やし続けていくことはできないのです。
勝率はさほど悪くないのに
なかなか資金を増やせないトレーダーは
相場参加者の中には非常に多いです。
そのような人たちが資金を増やせない理由は
人間の本質に従っての選択行動を
ひたすら繰り返しているからです。
つまり、損大利小のトレードに
なってしまっているということです。
さほど順調に勝てている気はしないけど
資金は確実に増え続けている。
そのようなトレーダーは、
意図的に人の本質に逆らうルールに従って
しっかりとトレードが出来ている人です。
でも、なかなか勝てるルールでも
継続をできない人は実は多いのです。
なぜなら、そのルールのやり方に
違和感を感じてしまうからですね。
勝てるルールに違和感を感じる理由は、
人間の本質には反した選択行動をするように
定めてあるルールだからです。
この記事で紹介した格言にあるように
損失を出して学ぶのは
非常に険しい道のりなのです。
それはプロスペクト理論にあるように
損失を回避しようとするのが
人間に備わった本質だからです。
その本質に逆らい抵抗し続けなければ
資金を増やしていくことはできないのです。
だからこそ、勝ち組は
ごく少数派であるわけです。
大衆のままで終わりたくなければ
これからやるべきことは明確です。
まずは人間の本質に逆らうように
意図的に損小利大になるような
明確なトレードルールを定める。
次に、そのルールに忠誠を誓い
ひたすらルール通りにトレードを執行する。
以上のことは口で言うのは簡単ですが
いざ実践を継続する段階になれば
人間の本質には反する選択行動なので
非常に険しい道のりだと感じるはずです。
でも、誰もが最初は少なからず
違和感を感じることは当たり前なのです。
人間の本質に逆らう選択行動とは
損失を回避しようとするのではなく
損失を何回も受け入れるということ。
そして、
利益を確定させたくても我慢して
利が伸びるまで利益を確定させることは
先延ばしにするということになります。
だから違和感を感じてしまうのです。
でも、それらをすべて克服しない限りは
勝ち組の領域まで辿り着くことはできない
ということを肝に銘じてください。
だから、何が何でも資金を増やし続けたければ
違和感を感じながらでもやり続けるしかないのです。
勝ち組になるためのキーワードは変態です。
ここでの変態という言葉の意味は、
異常な人という意味ではありません。
勝ち組になるために、
「トレードに対する態度を変える」
という意味での変態です。
もちろん、勝ち組トレーダーは
今までに全員がそのような状態を
乗り越えてきたのです。
だから、そのような意識改革、行動改革は
あなたにもきっとできるはずです。
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