YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、ジョッシュ・リュークマンによる
相場の格言をお届けします。
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しょっちゅう少額の利益を確定していれば
最後には手数料とスリッページに
すべてを食い尽くされる。
成功している大部分のトレーダーにとって
正しいトレードは全体の半分ちょっとの比率でしかない。
彼らが手数料とスリッページを払ったあとでも
トップに立てるのは、
損失を膨らませるよりも長い時間をかけて
利を伸ばしているからなのだ。
(ジョッシュ・リュークマン)
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今はほとんどのFX業者では
取引手数料は掛からなくなっています。
その代わりにスプレッドがあり
それが取引手数料の代わりになっています。
ちなみにスプレッドとは買値と売値の差のことで
エントリーした瞬間には必ずその差により
スプレッド分のマイナスから取引は始まります。
また、エントリーや決済をするときに
注文がすべって約定するスリッページは
今も昔も変わらずにあります。
100円で決済しようと注文を入れていたにも関わらず、
実際の約定は99.98円の不利な価格で決済された
というような現象のことです。
逆指値注文などの指定値注文の場合は
このスリッページの発生具合は
注文した時の値と実際に約定した値を比較したら
すぐにどれだけスベったかが把握できます。
でも成行決済の場合は
比較対象とする値が分かりにくいので
そのような把握は難しくなってしまいます。
約定率が良いと思っていた業者なのに
実際は約定率はあまりよくなかったなんてことは
普通によくあることです。
ところで、これらの
トレードコスト（トレード経費）ですが、
一回の取引には、ほぼ同じだけ掛かるわけです。
ドル円の通貨ペアで一回取引すればスプレッド分と、
エントリーと決済時の両方向のスリッページ分が
コストになるわけです。
つまり、そのコストはトレーダーが
スキャルピングトレーダーであろうが
スイングトレーダーであろうが
そんなことは一切のお構いなしで
同じだけのコストが掛かってしまうわけです。
当然にして、値幅の狭いトレードのほうが
その値幅に対するコストの比率を計算すれば
バカでかくなってしまうのはご理解頂けるはずです。
つまり、スキャルピングで10pipsを狙うトレードも
スイングトレードで300pipsを狙うトレードでも
一回の仕掛けで掛かるコストは同じだというわけです。
仮にスプレッド0.3pips、
スリッページが両方向で0.1pipsずつだったとしたら
その仕掛けでのトータルコストは0.5pipsです。
この0.5pipsは10pipsの値幅のトレードでは
コストの比率は５%だということになります。
一方で300pipsの値幅のトレードでは
コスト比率はわずかに0.17%のみです。
すなわち、銀行ATMで1万円を引き出す時に
手数料500円のところで引き出すのか？
それとも手数料17円のところで引き出すのか？
それほどのコスト比率の差が生じるというわけですね。
しかも、トレード回数が増えれば増えるほど
コストによる影響は更に大きく歴然の差になります。
時間足の短い回転の良いトレードが
効率よく稼ぐための近道だと思っている人は
特にご注意ください。
もちろん、短い時間足のトレードを
頭ごなしに否定をしているわけではありません。
ただ、どうしてもコスト比率が悪くなるので
とても稼ぎにくいということをお伝えしたかったわけです。
いま短い時間足でトレードを繰り返していて
なかなか資金を増やせていない人は
トレードコストがトレードに及ぼす影響を
いま一度じっくりと考えてみてください。
まずは、以上の稼ぎ続けるために必要な
コストに関するポイントをしっかり抑えてから
冒頭の格言の内容を再びご覧ください。
とても大切なことを教えてくれていますので。
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