YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、ジェイク・バーンスタインによる
相場の格言をお届けします。
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間違った行動はいくらでもできるが、
正しい行動は一握りしかない。
正しいことを知って、
それに従って行動しよう。
(ジェイク・バーンスタイン)
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相場における間違った行動とは
あなたはどのような行動だと思いますか?
そう問い掛けると多くの人は
損失を出すことだと答えてきます。
でも、トレードにおいては
損失は絶対に避けることができません。
ですから、損失を出すことが間違った行動なら
トレーダーは未来永劫
間違いを繰り返すことになります。
ですが、よく考えてみてください。
損失を出すトレードはあっても
資金を増やしている勝ち組がいます。
そういう彼らは損失を出すことを
間違った行動だとは思ってもいないのです。
つまり、損失を出すことが間違った行動ではなく
間違った行動とは別のところにあるのです。
これから伝える事例は間違った行動の
ひとつの事例としてとらえてください。
欧米のトレーダーの中には
通貨のパワーバランスのみの判断で
トレードを繰り返している人もいるのです。
通貨のパワーバランスとは
通貨ごとの強弱関係のことです。
そして、通貨のパワーバランスを判断するための
インジケーターというものもあります。
いくつかの種類が出回っているのですが
それをなかなか上手く使いこなせる人は
そう多くはいません。
僕が過去に個別コンサル指導をしてきた人で
このパワーバランストレーダーを
目指している人がいました。
でも、彼には大きな弱点がありました。
というか、ほとんどの相場参加者が
彼と同じようなことをしているのですが
過去の分析にとらわれ過ぎているのです。
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今までの値動きのパワーバランスは
ドルが最強で円が最弱だった。
この分析は完璧だ。
だから、その傾向がこれからも続くはずだ。
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つまり、分かりやすく言えば、
これまでにどう動いてきたのかを
完璧に分析をしようとしていたのです。
でも、我々トレーダーが得られる利益は
これからの値動きからでしかありません。
完璧な過去分析ができて満足しても
その分析通りの相場が来る確率は
当然にして100%ではないのです。
というか、過去分析した通りの値動きが
すぐに再現することの方が稀なのです。
ですから、我々トレーダーに求められるものは
過去分析を完璧にこなすことではありません。
過去分析は、今までに相場は
こう動いてきたという事実ですが
その値動きがこれからも継続する保証は
どこにもないのです。
過去がそうだったからではなくて、
これからどう動くのかが重要なのです。
過去分析を完璧にした自信満々のトレーダーは
想定外の値動きが起きると慌てふためきます。
こんなはずじゃない。
こんな値動きが起きるわけがない。
そう何度もつぶやきながら
最悪の場合は損切りを躊躇してしまい
大きな含み損を抱えてしまうのです。
完璧な過去分析をして勝てるなら
そんなに楽なことはありません。
スーパーコンピューターにすべての分析をまかせて
はじき出された分析結果だけに従って
トレードを自動的に繰り返すだけで
誰もがトレード長者になることが可能になります。
でも、そのような世界が実現すれば
需要と供給はなくなることになります。
なぜなら、曖昧な過去分析なら
導き出される結果は違う結果になりますが
完璧な過去分析から導き出される結果は
すべて同じ分析結果になるからです。
つまり、完璧な過去分析が買いを示すなら
誰も売る人はいなくなるはずです。
その逆もまた然りで、
完璧な過去分析が売りを示すなら
誰も買う人はいなくなるはずです。
需要と供給が消え去るということは
それは相場の消滅を意味します。
なぜなら、相場の値動きの本質は
需要と供給による価値の是正にあるからです。
価値の是正の必要がなければ
需要と供給が起きることはありません。
負け組トレーダーの多くが
100%完璧な答えを導き出すもの、
すなわち聖杯があると信じています。
あなたがこれまでに生きてきた人生の中で
何かひとつの秘密を知っただけで
人生が急に好転したようなことがありましたか?
もしそういう経験が今までになければ
それはトレードでも同じだということです。
勝ち組が勝ち組である理由は
積み重ねてきた経験の中にしかないのです。
つまり大切なことは、
「今まではこうだったから」ではなく
「これからはどう動くのか?」という視点に
重きを置く必要があるということです。
だから、そのために
我々トレーダーがやるべきことは
想定の範囲を常に大きく広げておくことです。
そのためには、相場のことを深く理解して、
いろんな値動きのパターンがあることを知り
どのような状況下でも臨機応変に
対応することが可能な経験値を積むことです。
すなわち、相場に対する深い理解は
絶対に欠かすことはできないということです。
この記事でお伝えしたことは
間違った行動のたったひとつの事例のみですが
他にも間違った行動はたくさんあります。
また追々お伝えをしていきたいと考えています。
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