YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、デーブ・ランドリーによる
相場の格言をお届けします。
-------------------------------------------------
自分自身の感情をコントロールできないかぎり、
残念ながらけっして成功できないだろう。
(デーブ・ランドリー)
-------------------------------------------------
人間は感情の生き物です。
ですから、自分自身の感情を
コントロールするということは
口で言うほど簡単なことではありません。
トレードにおいて多くの人が経験することは
感情が揺れ動くことによって
トレードを乱してしまうことです。
実際の資金を使わないデモトレードでは
簡単にポジションを建てることはできるし
損切りになっても痛くもかゆくもありません。
でも、それが
実際のリアルマネーでのトレードになると
損失に対する恐れや嫌悪感のために
同じようにトレードができなくなってしまう。
ましてや、更に
ポジションサイズが大きくなればなるほど
今度は感情の起伏はさらに激しくなって
多少の値動きの上下にさえ
ハラハラドキドキの連続で
チャートからは一寸も
目を離せなくなってしまう。
トレーダーであれば例外なく
そのような経験をしてきたはずです。
もちろん僕自身も当然ながら
そのような経験を過去にしてきました。
では、感情をコントロールするためには
どうしたら良いのでしょうか?
そういう質問をすると
「メンタルを鍛えるしかありません!」と
ここぞとばかりに勢いよく答える投資教育者は
山のように存在をしていますね。
でも、メンタルというものは
そう簡単に鍛えられるものではありません。
ですから、僕の経験上では
対処法は2つしかないと思っています。
ひとつめの対処法は
感情の起伏が大きくなりすぎないように
トレードを組み立てていくことです。
具体的には、ポジションサイズは
なるべく小さくして仕掛けること。
損切りは適正な位置を超えないように
エントリーと同時に必ず設定をしておくこと。
分からない相場には手を出さないこと。
そして、ふたつめの対処法は
とにかくトレード経験値を高めることです。
稀にそう言うと勘違いをする人がいて
デモトレードや過去検証することでも
トレード経験値が高まると思う人がいます。
でも、それは明らかに間違った認識です。
相場にはその時々の
空気感というものがあります。
それは真剣にはなれないデモトレードでは
その空気感を感じることはできません。
何らかのスポーツ観戦を
実際のスタジアムで観戦した人なら
その感覚は多少なりとも分かると思います。
テレビで観戦する場合と
スタジアムでリアルに観戦する場合では
空気感はまったくの別物です。
その時の空気感で
何かが起こる予感を感じられるのが
スタジアムでのリアル観戦です。
もちろん、過去検証ではもう完全に
空気感の消えた中でのトレードになります。
ですから、
いかにリアルトレードを繰り返して
トレード経験値を高めていくのかということは
トレードで自分自身の感情を
しっかりとコントロールしていくためには
欠かせないことになってくるのです。
自動車を運転することを
頭の中に思い浮かべてください。
免許を取得するときに
教習所で初めて運転座席に座り
そしてハンドルを握ってアクセルを踏み
車が動いたときのことを覚えていますか?
最初だからビビリながらの
経験だったかと思います。
でも、今はいかがですか?
運転の経験値は上がっているので
多少のスピードを出してもビビらないし
周囲の状況判断も万全のことでしょう。
なぜ、そのように慣れたのかの理由は
経験を積んできたからに他なりません。
ゲームセンターでハンドルを握る
カーレースのゲームでは
障害にぶつかったって
痛みもないしケガもない。
無理な追い越しだってへっちゃらですよね?
なぜなら、あれは
現実のドライビングではないからです。
あれをいくら繰り返しても
ゲームでは最強最速のドライバーになれても
リアルでの車の運転は上手くなれません。
トレードもまったくもって同じことです。
感情をコントロールすることは
容易なことではありませんが
この記事でお伝えした2つの対処法で
コントロールできるようになるまで
精進を重ねるようにしてください。
コメントフォーム