YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、アル・ブルックスによる
相場の格言をお届けします。
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マーケットではすべてが
グレーの霧のなかにある。
(アル・ブルックス)
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この格言は、とても深い言葉です。
まさに短い一文ながらも
マーケットの真実を如実に表現している
秀逸な言葉です。
先を読もうとすればするほど
霧にさえぎられて見通しがきかず
近くなればなるほど見えやすくはなるけど
それでもハッキリと見通せるわけではない。
まさに相場とはその通りです。
つい先日のことですが、
弊社の個別指導コンサルティングでの
無料相談時にお客様からある質問をされました。
「若尾さんのトレードの勝率ってどのくらいですか?」
その質問に対して
「良い手法でも65%~70%くらいです」と答えると
とてもビックリされていました。
「えっ? そんなもんなんですか?」
過去にも同じようなご質問を
何度も頂いてきたことがありますが
そういう質問をしてくる方は答えを聞くと
同じように驚かれます。
どうやら、
専業やプロのトレーダーは
負けることがほとんどないと
思っているようです。
でも、負ける時は負けます。
その他の相場参加者よりも
相場の優位性を見極める目は確かでも
10回仕掛けても平均して3~4回は負けます。
ただ勝つだけなら簡単なんです。
リスクリワードなど完全に無視して
少しでも利益が乗ったところで
決済してしまえば良いだけですからね。
でも、そのやり方を継続しても
資金が増えていくことはありません。
だから、利益が十分に乗らないトレードでは
負けを自ら受け入れることがあるわけです。
いくら相場経験が長くても
やはり少なからず見通しには
霧がかかっています。
霧がまったくかかっていない状態とは
1分後の為替レートや1時間後の為替レートを
寸分違わずにピタリ値で言い当てられる!
そのような状態だと言えるでしょう。
特に初心者に近ければ近い人ほど
トレードで負けを自ら受け入れる行為は苦手です。
でも、だからと言って
小勝ちをただ積み重ねるだけでは
トレードに時間を注ぎ込んでいるだけで
資金のほうは増えていくことはありません。
品位に欠けた表現で恐縮ですが、
それは「タダ働き」をしていることと
まったく同じことです。
トレードをやっている目的が
お金を増やすことであるならば
そのような方は己の稼ぎ方について
いま一度しっかりと戦略をお立て直しください。
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