YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、テクニカル分析と
ファンダメンタル分析に対する考え方について
お伝えをしていきます。
どうぞ最後までお読みください。
弊社のブログの記事では
ファンダメンタル的な内容については
ほとんど触れることはありません。
「なぜ少しだけしか触れないのですか?」
もうしばらく前になりますが、
そのようなご質問を頂いたことがあります。
ファンダメンタル的な内容には
少しだけしか触れない理由ですが
僕はアナリストではなくトレーダーだからです。
基本的にアナリストとは
そのようなことを仕事にしていて
ご自身でのトレードはしておりません。
僕はアナリストではなくトレーダーなので
ファンダメンタル分析について細かく語っても
お金を得ることができるわけではありません。
僕はトレーダーなので
相場からお金を得なければ
路頭に迷うことになってしまいます。
もちろん、トレーダーとして収入を得るために
アナリストチックなファンダメンタル情報が
もっと必ず必要であるならば、
そういう情報を力を入れて発信します。
でも、トレーダーとして稼いでいくためには
過剰すぎる情報収集は
必要ないと確信しています。
なぜなら、どのようなニュースであれ
必ず強気と弱気の反応がありますので
それならばむしろ何も気にはしない。
僕はずっとそのスタイルで
30年以上トレードを継続してきて
収益を積み重ねてきたからです。
1970年代の世界最高のトレーダーとして
名を響かせたエド・スィコータ氏は
次のように発言をしています。
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僕にとって重要なことは、
(1)長期トレンド、
(2)現在のチャート・パターン、
(3)裁量の売買のポイント
をつかまえることだ。
これらが僕のトレードを
構成する主な要素なんだ。
そしてずっと下がった四番目の位置に
ファンダメンタルズがある。
結局、これでは儲かってはいない。
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もちろん、世界中のトレーダーの中には
ファンダメンタル分析で利益を上げている人も
割合としては少ないですが存在しています。
でも、そのような一部の人たちは
ある特別な理由があって
ファンダメンタル分析で利益を上げているのです。
その、ある特別な理由とは
いち早く情報を仕入れることが
できている人たちです。
極端に言えば
個別銘柄株式で言うところの
インサイダー情報のようなものです。
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値動きの原因となる
ファンダメンタルの変化や状況について
一般のトレーダーが
ニュースを知る前にキャッチして、
それに基づいて行動できるインサイダーなど、
ごくわずかしかいない。
(ジェイク・バーンスタイン)
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「私は金持ちのテクニカル派に
お目にかかったことがない」
という人を見るとおかしくて仕方がないね。
でも、私はそんなことを言う人が好きなんだ。
無礼で、無意味なことを言う人を。
私はファンダメンタルズを9年間もやって、
そしてテクニカル派として金持ちになったのだから。
(マーティン・シュワルツ)
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世界中の偉大なトレーダーは
テクニカル分析を駆使して
相場から大金を稼いできたのです。
そのことは紛れもない事実であり
ファンダメンタル分析を重視する人でさえ
それを否定することなどできません。
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長期にわたって誰が勝ち、
誰が負けるかということは、
スキルによるもので、
運ではないということに
トレーダー達自身
少しの疑いも持っていない。
(ジャック・D・シュワッガー)
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まさにこの言葉が
すべてを物語っています。
スキルを磨くことによって
相場から利益を得ることなんて
そう難しいことではありません。
でも、相場参加者の中には
その前の段階でつまづいている人が
とてもたくさんいます。
相場というもの、FXというものに対して
基礎となる部分が欠けている人が
とてもたくさんいるのが実態です。
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時速140kmのボールを投げたくて
一生懸命に投げ方を学び
ひたすら肩を鍛える練習を継続しても
時速140kmのボールを
投げられるようにはなれません。
そんな練習をすることよりも
まずは走って走って走り抜いて
下半身を鍛えることが必要です。
下半身を鍛えれば
一生懸命に投げ方を学び
ひたすら肩を鍛える練習を継続するよりも
球速は確実に速くなります。
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もちろん、そのことは
空想の中だけで話していることではなく
実際に身をもって体験をしてきたことです。
僕自身、高校時代には
甲子園には辿り着きませんでしたが
県大会で準優勝が2回、関東大会出場も2回と
それなりの経験と実績がある上での発言です。
相場参加者の中には
上辺だけの知識やスキルしか
持ち合わせていない人がたくさんいます。
まさに、知っている星人とも言えるべき人で
「知っていること」と「できること」は違う。
そのようなことを理解していない人が
本当にたくさんいるのが実態です。
だから、ろくすっぽ利益を上げられないのです。
相場からしっかりと
利益を上げ続けるためには
必要なことを基礎となる土台の部分から
しっかりと学ぶことが必要だということを
まずはしっかりとご認識ください。
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