YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、ジョッシュ・リュークマンによる
相場の格言をお届けします。
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成功を目指すトレーダーは、
最初に負けない方法を学ばなければ
勝つことができない。
どんな活動を避けるべきかを知ることは、
どんな活動をなすべきかを知ることと
同じくらい重要である。
(ジョッシュ・リュークマン)
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この記事で紹介する格言の中には
「最初に負けない方法を学ばなければ」
という文言が含まれています。
この文言を見て勘違いして頂きたくないことは
「負けない」という言葉は
「損失はビタ一文たりとも出さない」
ということではないということです。
もし、勝つということが
「損失はビタ一文たりとも出さない」
ということであれば
相場参加者の全員が負け組になります。
格言の中で表現している
「負けない方法を学ぶ」とは
局地的にも負けない方法を学ぶ
ということではありません。
損失のトレードがあることは
絶対に避けることができません。
ですから「負けない方法を学ぶ」とは
「正しい負け方を学ぶ」ということを
格言の中では表現をしているのです。
つまり、成功を目指すトレーダーは、
最初に正しい負け方を学ばなければ
勝つことができないと言い換えることができます。
正しい負け方とは、
・一度に大きく負けない
・負ける許容量はあらかじめ決めておく
ということです。
言葉にすれば、たったそれだけのことですが
多くの相場参加者が実現できていないことなのです。
損失を忌み嫌い、決めたところで
損を切れずに損失を大きく育ててしまう。
大きなポジションサイズで挑み
一度の負けトレードで決めた損失許容量を
はるかにオーバーしてしまう。
一日、一週間、一か月間で
いくらまでの損失なら許容できるのかを
決めずに挑んで損失を積み重ねてしまう。
そのような「だらしないトレーダー」で
相場は溢れ返っています。
もうかなり以前の話になりますが
ある投資セミナーで聞いた話で
とても印象に残っている話があります。
それはスキーを例えにした話でした。
初めてスキーをやる時に
まず最初に学んだことは転び方だった。
スピードが出すぎないように
斜面をまっすぐに滑っていかずに
真横に近い形で斜めに滑っていくこと。
そして転ぶときには谷側にではなく
必ず山側に向かって倒れること。
そのことさえきっちり守れば
少なくとも大ケガにはつながらない。
まさに、トレードでもまったく同じことだ。
そのような内容でのたとえ話でした。
特に初心者に近いトレーダーほど
どうすれば勝てるか、どうやれば勝てるか。
そのようなことばかりを考えています。
でも、やはりそのような
初級者がまず最初に学ばなければならないことは
正しい負け方についてです。
まずは、相場で生き残る。
勝つようになるためには
まずはそのことがしっかりと
できるようになってからです。
正しい負け方を学んでおかなければ
ビギナーズラックで資金を増やせても
必ず大きな落とし穴に
陥ることになってしまいます。
だから正しい負け方をまずはしっかりと
マスターするようにしてください。
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