今週2024年7月28日週は、金融市場が大きく動きました。
ドル円の為替相場は、大きな下落が7月初週からこれで4週間続き、最高値の162円付近から15.476円の下落です。
でも、過去には直近10年間の中で、ドル円は25円幅の下落や、28円幅の下落が2回もあったんです。
為替相場だけじゃなくて、日経平均株価は8月2日(金)に歴代2位の下げ幅を記録しました。
アメリカのダウ平均株価も、週末に900ドル以上の下落と今年最大の下落幅を記録しました。
ところで、「ドル円の7月アノマリー」って、何のことかご存知ですか?
実は、ドル円は5年連続で7月の月足は陰線で終わっているんです。
コロナのパンデミックがあった年の2020年から今年2024年まで5年連続です。
ドル円のアノマリーは他にもありますが、一昨年と昨年の2022年と2023年は、11月と12月に大きな下落相場があったことです。
今年はそれらの大きな下落相場の再現が年末を待たずに7月から続いているわけですが、これからどう動くのかは誰にも分かりません。
ほぼ確実視されているアメリカの9月利下げがあり、年内に何回の利下げを行うのか?
利下げ幅がどのくらいになるのか?
また、11月にはアメリカ大統領選もあります。
なので、おそらく今年2024年のこれからの金融市場では大きな値動きが起きると僕は予想しています。
恐怖指数と呼ばれるVIX(S&P500のインプライドボラティリティ)も、今週末8月2日(金)には25を超えてきました。
30を超えてきたら危険水域とも言われていて、過去に30を超えてきた時には、株式市場にはそれなりに大きな下落が起きています。
でも、僕が相場を33年以上経験してきた中で言えることは、恐怖相場とチャンス相場は同じ相場だという事です。
金融市場を見る人によって、恐怖相場と思うのか、それともチャンス相場と思うのかが違うんですね。
金融市場の値動きは波のようなもので、押し寄せては引いて、引いては押し寄せることを今までも繰り返してきたのです。
もちろん、それは今後も変わるはずはありません。
恐怖と思えば投げ売りするし、チャンスと思えば買う人がいます。
こんなところで買えないという人がいれば、こんなところだから買うという人もいるんですね。
なので、恐怖相場とチャンス相場は、人により見方が違うだけで同じ相場だという事なんです。
この記事の最後に、金融市場で僕が見てきた最も重要な事実を教えます。
それは、大きな変動や急激な変動は必ずあって、そういう時に相場から消えていった人たちが何人もいたということです。
そして、どういう人が大ダメージを受けて相場から消えていったのかと言うと、それは、「ポジションサイズが常日頃から大きすぎた人たち」です。
投資や投機は、お金を減らすためにやるものではなく、お金を増やすためにやるものです。
だからこそ、攻めだけではなく守りが極めて重要なんです。
投資とは、「防御なくして勝利なし」です。
なので、ぜひあなたもポジションサイズには、くれぐれもお気を付けください。
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