YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
FXで負けトレードや損失のトレードに対する重要な心構えとはどのようなものでしょうか?
その点について考察してみました。
トレードには絶対に避けては通れないものがあります。
それは、損失のトレードです。
僕自身は約30年以上の相場経験がありますが、いまだかつて「損失を出したことはない」というトレーダーに会ったことはありません。
勝率100%のトレードは、間違いなく不可能に近いものがあるのです。
ちなみにここで「100%ない」と断言しないのは、確実性が極端に高いところで年に数回しかトレードをしない人がいるからです。
知り合いのトレーダーで、数か月間の相場のサイクルを狙って、サイクルの中での大底を付けた時にしか仕掛けないトレーダーがいます。
だから彼は年に多くても3回ほどしか仕掛けることのないトレーダーで、極めて高い勝率のトレードを繰り返していますので、年間で損失を一切出さないこともあるそうです。
でも、そのようなトレーダーの彼でさえ、そのスタイルを構築するまでには何回も何回も負けを繰り返してきたのです。
多くのトレーダー、特に初心者に近ければ近い人ほど負けないトレードを目指しています。
つまり、「損失を出さないトレードを」です。
そのような人たちは、2種類の損失を常に同時に感じてしまっているのです。
2種類の損失とは、金銭的なダメージである「経済的損失」と、精神的なダメージである「精神的損失」のことです。
僕も含めて、長く相場を経験してきてコンスタントに利益を稼ぎ出しているトレーダーは1種類の損失しか感じることはありません。
それは常に「経済的損失」だけを感じるのです。
必ず損失のトレードはあるということが、すでに十分に分かっているので、「精神的損失」を受けるような負け方をすることはないのです。
万が一、思惑とは反対の方向に相場が進んだとしても、あらかじめ負ける金額は決めています。
そして、その金額を超えてしまうようなポジションは建てないし、損失を限定させるストップ注文を外してしまうようなことはありません。
損失に対して、とても毛嫌いをするトレーダーはとても多いのですが、損失を避けることはできないのですから、いかに負ける時の損失を限定させるのかということが、とても重要なことなのです。
これから安定的に勝ち続けていくためには、まずはそれができるようになることです。
ある著名な投資家の方が、以前にセミナーで次のようなことをお話されていました。
「スキーでも、まず最初に覚えることは正しい転び方だ。山の斜面側に向かって転ぶことを覚える。決して、谷側へ転べとは誰も教えない。」
つまり、スキーでも転び方を間違えると危険な目に遭うことになってしまいますが、それはトレードでも同じことだということです。
だからまずは、正しい負け方を覚えるようにして下さい。
正しい負け方とは、あらかじめ負ける金額をしっかりと決めておく負け方です。
運用資金に対して、1%とか2%とか、そのような金額を最初から決めて、それ以上の損失にならないように、ポジションサイズであったり、損失幅を決めて仕掛けることから始めましょう。
勝ち組トレーダーになるためには、それが最初の一歩目ともなる重要事項になります。
特にまだ安定的に勝てないのであれば、まずは以上のようにリスクを抑えたトレードが当たり前に出来るようになるまで、ぜひがんばってください!
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