YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
世の中には、さまざまな書籍や教材が溢れています。
何かの分野を詳しく調べる必要があるのであれば、大抵はその分野の書籍を5冊ほどでも読めば、かなりの知識は身に付くものです。
そのように現代に生きる我々は、「先人の知恵」を頼りにできることが非常に多いですね。
それはFXトレードにおいても例外ではありません。
あらゆる面において「先人の知恵」を自分自身に活かしていく姿勢は、とても大切なことだと言えるのではないでしょうか。
ところでトレーダーの多くの先人達が口を揃えて言っている言葉が2つあります。
まずひとつめの言葉は「休むも相場」という言葉です。
「意図せず損失のトレードが続いてしまったり、為替レートの値動きがまったく予測できなかったりするときには、無理にトレードをしようとはせずに、休みを取るということもトレードへの取組みとしてはとても大事なことである」ということを表している言葉ですね。
トレードを休むということは、決して相場から尻尾を巻いて逃げるということではありません。
思うようにトレードができない時には、無理に取引せずに休養を取り、次のチャンスを待つという姿勢はとても大切なことなのです。
なぜなら、判断力が鈍ったままでトレードを続ければ、余計な損失を出すことにもつながりがちですが、そういう時にはトレードを仕掛けなければ、いらない損失を避けることができて、資金を減らす心配もなくなりますからね。
また「損小利大」という言葉もよく聞く言葉で、トレードの世界ではとても重要な言葉です。
特に初心者トレーダーや経験の浅いFXトレーダーは、少しでも利益がのってくると、早く決済して利益を確定しようとする傾向が強いです。
その逆に、含み損を抱えている状態になると、損失を確定させることを避けようとして、なかなか損切りが出来ずに、ズルズルと損失を拡大させてしまう傾向が強いです。
つまり、初心者トレーダーや経験の浅いFXトレーダーは、「損小利大」のトレードではなく、損大利小のトレードをしてしまう傾向が強いというわけです。
そういうトレードでお金を増やすためには、ものすごい高勝率なトレードをひたすら繰り返さなければなりません。
損失の値幅に対して利益の値幅が、平均して10分の1しかない場合は、勝率9割のトレードを繰り返してもお金を増やすことにはつながりません。
10回の仕掛けで9回勝っているのに、資金を増やすことができないトレードを、ずっと継続していけるトレーダーなんていませんね。
そのようなトレーダーは嫌になって相場から姿を消してしまうのです。
だから、損小利大のトレードができるようにならなければ、資金を増やしていくことは正直かなり難しいものになります。
そのためにも、損小利大のトレードになるような自分なりの「トレードスタイルとルールを決める」こと、そして決めたトレードルールに淡々と従ってトレードを繰り返していくことが、とても大切なことになります。
口で言うのは簡単なことですが、相場参加者の多くの人たちが、そういうトレードができないから負け組のほうが圧倒的に多いわけですけどね。
まずは損小利大を徹底的に実践できるようになるまでは、少ない資金で小さいポジションサイズで淡々とトレードを繰り返すようにしたらよいでしょう。
いきなり大きな資金で大きすぎるポジションサイズでトレードをして勝てたとしても、スキルも経験値もまだまだな段階では、その状態をずっと維持できることはありません。
大きな資金を得た後に、その得た金額以上の資金をあっという間に失ってしまった人は、トレードの世界では過去にもたくさん存在しています。
だから、まずは自分のトレードに自信を持てるようになるまで、小さいポジションサイズでひたすら忠実にトレードを繰り返してみてください。
上手くなり資金を大きく運用ができるようになれば、あっという間に資金を増やすことにつながっていきますからね。
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