YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、FXで得られる利益の仕組みについて
詳細に説明をします。
円高や円安などの為替変動を利用して利益を得ようとするのがFX(外国為替証拠金取引)の基本です。
例えば米ドル/円(USD/JPY)を例に説明すれば、単純に円高のときに米ドルを買い、円安になってからその米ドルを売り日本円を買い戻せば為替変動分の利益を得ることができます。
1ドル=100円のときに日本円の100万円で1万ドルを買ったとします。
その後に円安が進み1ドル=110円になったときに、この1万ドルを反対売買で日本円にすれば110万円となります。
つまりこの場合は10万円の利益が得られることになります。
これを繰り返して資産を増やしていくのが、FX(外国為替証拠金取引)の基本的な仕組みなのです。
しかしながら当然のことですが、いつも自分の思惑通りに為替が変動するとは限りません。
思惑とは逆に1ドルが90円になってしまったときには、10万円の損失が発生するということになってしまいます。
FXトレードには「レバレッジ」というものがあります。
レバレッジとは「てこの原理」、つまり「預け入れている証拠金の何倍まで外貨取引ができるのか」という倍率のことです。
たとえば10万円の証拠金を預け入れている場合に10万円分の通貨を売買するならばレバレッジは1倍ということになります。
しかしこれでは手数料などの違いはありますが、外貨預金をしているのとあまり変わりません。
しかしながらFXの場合は外貨預金とは異なり、レバレッジを利かしたトレードをすることができるのです。
10万円の証拠金で10倍のレバレッジでトレードをするならば、100万円分の売買をしているのと同じだけの為替損益になるということです。
2011年8月より日本国内のFX業者は、金融庁のレバレッジ規制で最大で25倍のレバレッジになりました。
海外のFX業者には金融庁のレバレッジ規制が適用されませんので、もっと大きなレバレッジで取引をすることは可能です。
ただ、日本の国内業者と海外業者では、儲けた利益の納税方式が違います。
海外業者の場合は総合課税方式となり、大きな資金を得た場合は国内業者での納税額よりも大きくなります。
当然ながら、レバレッジを高めるほど買った時の利益は大きくなりますが、負けた時の損失もその分大きくなりますので、少しギャンブル色の濃いトレードになりがちでしょう。
レバレッジを利かすトレードとは少額の資金で大きな資金の運用を行うトレードのことですが、損失リスクを十分に意識しながらのトレードを心掛けるようにしてください。
スワップ金利とは金利が異なる2種類の通貨を売買することによって発生する2国間の金利差のことであり、その売買する通貨ペアの売買期間と取引数量に応じて、スワップ金利の受け払いが毎日発生します。
より金利の高い通貨を買ったときはスワップ金利を受け取ることになり、反対に金利が高いほうの通貨を売ったときはスワップ金利を支払うことになります。
たとえば、米ドル/日本円(USD/JPY)の通貨ペアを売買する場合には、米ドルのほうが日本円よりも金利は高い(※)ので、米ドルを買っていればスワップ金利を受け取り、売っていればスワップ金利を支払うことになります。
※ 金利は変動するものなので、将来的に逆転現象が起こる可能性もあります。
スワップ金利も各FX業者により差が生じますので、それぞれFX業者のホームページにてご確認ください。
ただ、このスワップ金利は、為替差による損益に比べたら僅かなものになりますし、トータル的に見ればFX業者はスワップ金利でも利益が上がる仕組みになっていますので、スワップ金利を当てにしたトレードはあまりおすすめることはできません。
つまり、買いでも売りでもトレードを仕掛けるトレーダーは、このスワップ金利もトレードをするためのコスト(経費)として頭に入れておいた方が良いということです。
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