YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
ただお金が儲かりそうだという理由で、なんとなくFXをやり始めてみる人は昔も今も変わらずに多いものです。
でも、ちゃんと準備をしたうえで取り組まなければ、時間と共にお金を失ってしまうことにもなりかねません。
特にこれからFXを始めようと思っていたり、まだ始めてから間もない人には、ぜひ正しいFXトレードの定義について知っていただきたいと思っています。
そのために、この記事を配当する人たちにお届けします。
僕が株式投資からFX(外国為替証拠金取引)にトレードの舞台を移してから4年ほど経過した2008年3月のこと。
今でも覚えていますが、ドル(USD)が100円を割り込むという円高相場が到来したのです。
いま振り返れば、それは100年に一度と言われたリーマン・ショックによる大暴落相場が起きる約半年前のことでした。
当時はずいぶんと円高が進んだと感じていましたが、まさかその3年後に70円台まで突入するとは、その時は微塵も思ってはいませんでした。
今は思ってもみないことが目の前に現実となって現れるようなことは、株式投資を始めた1991年(平成3年)から何度も経験をしてきました。
だから投資を始めた頃と今現在を比べると、僕の頭の中での想定の枠は大きく広がってきました。
ところで僕がFXを始めた頃は、多くのFX業者で最低取引単位が1万通貨に設定されていました。
僕が当時初めて口座を開設したFXCMジャパンも、最低取引単位は1万通貨でした。
その頃は、今のようなレバレッジ規制などは存在しなかったので、400倍などというハイレバレッジトレードができる業者も存在していました。
ですが、現在の国内業者レバレッジ25倍までの規制下では、通貨ペアによっては1万通貨のポジションを建てるのにも50,000円以上の証拠金が必要になってしまいます。
そのような背景もあり、最低取引単位を1,000通貨まで下げるFX業者が、今ではかなり増えてきました。
国内業者では、SBI FX、オアンダジャパンでは最低取引単位が1通貨単位での取引も可能ですし、海外業者でも、XMでは最低取引単位が10通貨単位での取引も可能になっています。
僕自身は、最低取引通貨単位が1,000通貨単位のFX業者をメインにしています。
僕の場合は、トレード資金量から計算した変動ポジションサイズでトレードをしているので、効率よく利益を上げるためには細かい通貨単位でのトレードが必須だからです。
これからトレードデビューをする初心者は、どれだけたくさんのお金を持っていたとしても、まずは1,000通貨からのトレードをすることをお勧めします。
人生全般と同じように、トレードにも経験値が必要であり、最初からうまく順風満帆にトレードできる人などいないからです。
似たようなチャートパターンは再現されても、二度と同じ相場は再現されることはありません。
人生でも、失敗から多くのことを学べるように、トレードにおいても時には失敗することは、勝ち続けていくためには必要なことだと経験上から学びました。
そのためにもまずは、小さな取引で多くの失敗トレードを経験してもらいたいと思います。
その理由は繰り返しになりますが、最初から上手くトレードできるはずなどないからです。
ところで、勘違いして頂きたくないことは、失敗トレードとは損失のトレードや負けたトレードのことではないということです。
負け組トレーダーや初心者トレーダーは、失敗トレードとは損失のトレードや負けたトレードだと考えてしまう人がほとんどですが、損失のトレードや負けたトレードは、すべてが失敗トレードとは言えないのです。
自分自身のトレードルールに従って損失を出したのなら、それは失敗のトレードではなく正しいトレードなのです。
その逆に、自分自身のトレードルールを守らずに利益のトレードで終わったとしたら、それは正しいトレードではなく失敗トレードであるということを認識して頂きたいです。
その理由は簡単なことですが、ルールを破って利益を上げたトレードを正しいトレードだと認めてしまうということは、いつまでたってもトレードルールを守れない掟破りのトレーダーへの仲間入りとなってしまうからです。
トレードルールを決めたとしても、それが規律を持って守れなければ、ルールはあっても無いようなトレードを繰り返しているだけになってしまい、いつまでたっても感覚的にトレードを繰り返すことになってしまいます。
それではトレードの結果は運だけに頼ることになり、運が良い状態は決して長続きはしません。
まず長期的に勝ち続けられるトレーダーになるためには、一回ごとのトレードの勝ち負けにこだわることではなく、一回ごとのトレードが正しいトレードであったかどうかにこだわらなければなりません。
そこに必要な考え方は、最初は勝ちや負けにこだわるのではなく、自己規律を持ってルールを守れたか守れないかにこだわるということですね。
そのことを肝に銘じて、日々のトレードと向き合うようにしてください。
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