YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
2010年7月31日以前は国内のFX業者でも最大レバレッジが400倍なんていうところもありました。
でも、2010年8月1日から国内FX業者の最大レバレッジは50倍までに、そして2011年8月1日からは25倍までに規制をされて現在に至っています。
2017年には、「FX(外国為替証拠金取引)の最大レバレッジは10倍までに規制を」という記事が日本経済新聞に掲載をされましたが、業界団体の反発も大きく、その声は抑え込まれました。
海外のFX業者は日本の金融庁の管轄外なのでレバレッジ規制は適用されず、現在でも最大レバレッジ1000倍などという業者もあります。
このレバレッジ規制には、「投資家保護」や「リスク管理の強化」「過当な投機の動きを抑える」などの役割を持たせているというのが金融庁の見解です。
レバレッジ規制に金融庁が動くことになった発端は、一部の愚かなトレーダーたちの破滅的なトレードに焦点を向けられたことです。
そして、「高いレバレッジを利用した取引に関する大きな問題点」として金融庁が動き出す結果につながったわけですね。
しかしながら、僕の個人的な意見としては、ふたつあります。
ひとつは、トレードの結果はあくまでも自己責任であるわけなので、高いレバレッジを利用して大きな損失を被ることになってしまった人は、その人自身の責任問題なので、敢えて金融庁がレバレッジ規制で締め付ける必要はないのではないか、という意見です。
そしてもうひとつは、最大レバレッジが現在の25倍もあれば十分でもあり、マスコミに言われているようなトレーダーたちに対する締め付けだとは、少しも感じていないという意見です。
「FXはハイレバレッジだからこそ魅力があったのに...」などと言う人もいますが、そもそもFXが日本に導入された当初は、レバレッジは高くても5倍程度しか掛けられませんでした。
もっとも、その後にFX業者間の顧客獲得競争が激しくなり、ハイレバレッジトレードが可能になってきたということで、一攫千金を目指し、FXトレードをする人が増えたということは、紛れもない事実なのです。
そのように400倍などの高いレバレッジが掛けられるようになってから、FXに参入してきた人には、やはりレバレッジ規制後は物足りないと感じられるのでしょう。
だけど、400倍などのレバレッジでトレードするなどということは、リスクを完全に無視した一攫千金を目指したギャンブル的なトレードであることに違いはありません。
最も大切なことは、小さなレバレッジでお金を増やしていけない人が、大きなレバレッジ運用をしてもお金を増やせるわけなどないということです。
だから、小さなレバレッジであることを理由に儲けられないなどと思っているトレーダーは、25倍のレバレッジでも利益を上げることができる手法を一刻も早く身に付けるべきでしょう。
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