YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
あなたは普段、チャート上には、どのようなインジケーターを表示させて売買の判断をしてますか?
この記事では、テクニカル指標を使う上で意識しておかなければいけない重要なポイントを、なるべくわかりやすくお伝えしていきます。
相場に参加をしている世の中の多くのトレーダーは、何かしらのテクニカル指標を用いて、ご自身のトレードルールを作り上げています。
テクニカル指標とは、いわゆるインジケーターのことです。
それは例えば、移動平均線などのトレンド系指標を使ったルールであったり、RSIなどのオシレーター系指標を使ったルールであったり、トレーダーごとに採用しているルールは違います。
僕自身もそのようなテクニカル指標を用いたトレードもしていますし、テクニカル指標を用いた教材えお手がけているので、それらを否定する訳ではありません。
でも、それらを採用したルールを考える時に絶対に忘れてはいけないことがあります。
それは、そのほとんどすべてのテクニカル指標は遅行指標だということです。
遅行指標とは、実際の値動きよりも遅れて現れてくる指標のことです。
テクニカル指標は過去の値動きに対して指標の数値を算出しています。
例えば、20日間の単純移動平均線であれば、過去20日間の値動きの平均値を一本の平均線として表示をする訳です。
RSIもストキャスティクスもRCIも、すべて過去の値動きから算出された数字を使って、その時々の数値が決められているわけです。
だから、それらのテクニカル指標はただ単純に過去の相場からの状態を示しているだけであって、未来を予測できるものではないということです。
各指標に設定するパラメーターの数値は、小さくすれば反応は早くなりますが、それと比例してダマシが多くなります。
その反対に、数値を大きくすれば、反応は遅くなりますがダマシは少なくなります。
それは言い方を変えれば、反応の早いものを採用すれば、損切りまでの値幅は小さくて済みますが、勝率は悪くなる傾向にあります。
そして、反応の遅いものを採用すれば、損切りまでの値幅は大きくせざるを得ず、リスクリワード、すなわち利益対損失比のバランスが悪くなってしまいます。
それでは、遅行指標に頼ったトレードではなく、先行指標的なテクニカル分析手法は存在しないのでしょうか?
残念ながら、完璧に未来を予想できるものは存在しないでしょう。
ですが、より優位性の高い手法なら、いくつも存在はしています。
もし、優位性の高い手法が存在しないのであれば、トレードの結果は常に運だけに左右されるものになってしまいます。
僕自身、投資や投機を始めてから30年以上の月日が流れています。
他にも継続的に利益を上げ続けているトレーダーは、世の中には確実に存在しているわけですから、優位性の高い手法が存在することはご理解頂けるのではないでしょうか?
僕が先行指標的なものとして利用しているのは、サポートラインであったり、テクニカルラインであったり、ロウソク足のプライスアクションなどです。
もちろんそれらも、完璧に未来を予測できるものではなく、あくまでも優位性が高いだけだということを理解している中でトレードの判断に用いています。
そして、そのサポートやレジスタンスを見極めるために、フィボナッチ分析を用いて判断するのが僕自身の最も得意としているトレードのやり方になります。
未来を完璧に予想することなどできないと理解していれば、損失に備えることもできるでしょうし、損失を受け入れることもできるでしょう。
トレードは、継続していく中で、お金を増やすことができればいいのです。
一回一回のトレードで勝った負けたなどと一喜一憂を繰り返すのではギャンブルと同じです。
なので、ぜひ正しい思考と心構えと姿勢を持って、FXトレードというものに向き合うようにしてください。
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