YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
FXは基本的に土日以外は24時間フル稼働で相場が動いています。
そのため、トレードする時間も人それぞれに実践可能だという大きなメリットがありますよね。
どのような時間枠で、そして、どのような方法で取引するのかという事を、トレードスタイルと言います。
この記事では、そのFXのトレードスタイルについて、少し細かく言及します。
現在では、ほとんどのFX業者がポジションを建てる際の売買手数料を無料にしています。
そのことが、個人投資家のトレードスタイルを大きく変えるきっかけにもなりました。
売買手数料が無料になることにより、ポジションを建てる際のコストはスプレッドとスリッページのみとなり、頻繁にポジションを建てることが可能になったのです。
もちろん、頻繁にポジションを建てられるようになったからといって、誰でも勝ちやすくなったということではありませんが、その結果として短期売買スタイルでの個人投資家が増えたことは紛れもない事実です。
そしてトレードにおいて、非常に重要な「待つ」ということができないトレーダーたちで、マーケットは溢れ返るようになりました。
もっとストレートに表現するならば次のように言えます。
「為替市場では、チャンス相場が到来するまで待てずに、頻繁に売買を繰り返して大事なトレード資金を減らし続け、そしていざチャンス相場がきたときには、指をくわえて眺めているだけの個人投資家たちが異常増殖している。」
どのように環境認識をするのか、どの時間軸でトレードするのか、どのような利益を狙うのかによって、いろいろな種類のトレードスタイルがあります。
どのトレードスタイルが最も良い投資スタイルなのかということをたまに質問されますが、この答えに正解はありません。
どのようなトレードスタイルであっても、利益さえ取っていれば良いということではなく、精神的にもなるべく負担のかからないトレードスタイルが、あなたに最適なトレードスタイルになるからです。
つまり、自分にはどのトレードスタイルがあっているのかを見つけることが非常に重要になってくるというわけです。
日中は会社勤めをしているサラリーマンが、デイトレードで利益を上げるのは容易ではないでしょうし、優柔不断な性格の持ち主が、スキャルピングで利益を上げるのは至極困難なことになります。
そのためには、まずはポジションサイズを抑えたトレードで、しっかりと自分にあったトレードスタイルを模索していくしかないのです。
以下に代表的なトレードスタイルを記しておきます。
・スキャルピング
ポジションを建ててから1分~数分以内で決済を行う超短期の投資法であり、わずかな利益幅を狙ったポジションを繰り返し売買することにより利益を上げるトレードスタイルのことです。
・デイトレード
ポジションを建ててから決済までを当日中に行う短期の投資法であり、現在では多くのトレーダーに人気があるトレードスタイルです。
・スイングトレード
ポジション保有期間はデイトレードよりも長く、数日間保有する投資法であり、トレーダーの中にはエントリー前から目標とするレートを決めてトレードを行うトレーダーも多いです。
・ポジショントレード
スイングトレードよりも長くポジションを保有する投資法であり、ポジション保有期間としては数週間~数か月程度にも及ぶトレードスタイルです。
このトレードスタイルでは、為替の大きなトレンドを読んでポジションを保有するのですが、これ以上の期間の投資としては、更なる長期投資もあります。
自分にあったトレードスタイルを見つけるための大きなポイントになるのが、「どのくらいの期間ポジションを保有するのか」ということです。
一般的には、ポジション保有期間が短ければ短いほど、狙う利益幅はわずかなものとなり、その分ポジションサイズを大きくする傾向があります。
つまり、値幅にレバレッジを掛けるトレードスタイルと言い換えることもできるでしょう。
それに対して、ポジション保有期間が長ければ長いほど、狙う利益幅は大きいものとなり、その分ポジションサイズを小さくする傾向があります。
つまり、ポジションの保有時間が長くなれば長くなるほど、時間にレバレッジを掛けるトレードスタイルと言い換えることもできるのです。
まずはどのくらいのスパンでトレードを行うかを考える必要があり、それは自分にあったトレードスタイルを見つける大きなヒントになってくれるのです。
それには当然のことながら、あなた自身の生活環境を考慮しなければなりません。
あなたがFXトレードを行える時間帯がいつなのかにより、どのトレードスタイルならば取り組めそうかということを考慮することは非常に重要なことに間違いありません。
僕のこれまでの経験上では、時間軸が短いトレードになればなるほど、トレードは難しくなるということは断言できます。
時間軸の短いトレードは、一瞬の判断を求められる場面も多くなり、特にトレード初心者にはとても難しく感じることでしょう。
トレードのコスト(経費)面を考えても、短い時間軸になればなるほど、トレーダーにはとても不利な状況になってしまいます。
そういった意味でも、まずはポジションサイズを抑えて、比較的に長めの時間軸を用いてトレードに慣れることから始めることをお勧めします。
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