YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
FXで勝ち組トレーダーになるために必要なことはなんでしょうか?
この記事は、そのヒントになるようなテーマでお届けします。
この記事の目次
ファンダメンタル分析に主眼を置いて
トレードしているFXトレーダーは
ランダムウォークを信じているFXトレーダーです。
ランダムウォークとは、相場の値動きに
規則性や法則性などは一切存在せずに
勝手気ままに値動きを刻んでいくという考え方です。
だからファンダメンタル的な要素に影響されて
値動きは無作為に動き続ける、、、と。
もっとも近頃では、以前と比較をすれば
そのようなランダムウォーク信者は
大幅に激減しています。
ほとんどのFXトレーダーは
チャートを用いたテクニカル分析を
重要視するようになっているからですね。
ちなみに僕の場合は
純粋たるテクニカルトレーダーであって
ファンダメンタル分析はしておりません。
もちろん、為替相場に影響を与えそうな
ニュースや経済指標を見ていないわけではなく
普通の人よりはそういうことには詳しくて敏感です。
ですが、FXトレードの意思決定には
ファンダメンタル分析を使うことはありません。
その理由は2つあります。
ひとつめの理由は、我々のような
個人投資家に伝わるようなニュースは
鮮度がかなり落ちているのです。
つまり、情報が伝わるのが遅いということです。
そしてふたつめの理由は、外国為替相場での
ファンダメンタル分析を用いたFXトレードというものが
相場歴30年であっても正直あてにはならないからです。
あてにはならないことを生半可に考えだすと
迷いが生じてしまいます。
迷いが生じると、トレードの執行には
少なからず影響を及ぼすことになりますね。
僕の過去の経験の中で、
ファンダメンタル的なことを考えなければ
何の迷いもなく執行できたトレードを
踏みとどまってしまったことが
過去には実際に何回かありました。
ところで、以前にあるトレーダーの集いに参加した時のことです。
そこに参加していたトレーダーの中で
妙にファンダメンタル的要素に詳しくて
ファンダメンタル分析を中心にトレードをしているという
FXトレーダーに会ったことがありました。
僕は彼に聞きました。
「よくファンダメンタル分析でトレードできますね。」
すると彼からは意外な言葉が返ってきたのです。
「いやぁ、実際のトレードには応用できていないんですよー。」
僕は彼に再び尋ねました。
僕「えっ? そうなんですか?
じゃあトレードするときはどうされているんですか?」
彼「実際のトレードは、テクニカル分析で
エントリーや決済するポイントを決めています。」
僕「えー? それって結局は僕と同じで
テクニカルトレーダーだということですよね?」
彼「でもトレードの方向性を決めるのは
ファンダメンタルで判断していますから
ハイブリッドトレーダーって言った方がいいかもしれませんね。」
僕はその瞬間に、
彼はあまり利益を上げることができていない
ということを察知しました。
なぜならFXトレードに活かすことができない
ファンダメンタル的要素を、貴重な時間を費やして
頭に叩き込もうとしていることが分かったからです。
勝つことに貪欲ならば
実際にFXトレードで応用できないようなことなどは
覚えようとするはずはありません。
これはFXトレードに限った話ではありませんが、
覚える順番を間違えている人はたくさんいます。
何か新しいことを始めようとしても
初心者だから、もう少し勉強しないと...
と実践を躊躇する人はたくさんいます。
つまり、「勉強 → 実践」という形で
何かを始めようとするのです。
ですが、勉強を最初に持ってくると、
実践には必要のない余計な知識まで
貴重な時間を費やして覚えようとしてしまいがちです。
そうではなくて「実践 → 必要なことだけを勉強」
という形のほうが、格段に成長速度はアップします。
FXトレードも同じことですね。
いろいろな知識を頭に入れすぎて頭でっかちになるよりは
実際のトレードで躓いたり転んだりしながら
必要なことだけを吸収していく。
そのようにひたすら実践を積み重ねることが
稼げるFXトレーダーになるための最短の道のりとなります。
勝てないのは知らないからだと考えるのではなく
勝てないのはまだまだ経験が足りないからだと
考えるようにしてください。
そのためには、躓いたり転んだりしたときに
大ケガをせずに、すぐに回復ができるように
ポジションサイズは小さめにすることを
絶対に忘れないようにしてください。
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