待てない人がFXで勝てるのでしょうか?
「何を待つのか?」というと、機会を待つのです。買ったり売ったりする機会を待つことです。
FXトレードで「待つ」という行為はとても重要な行為です。そのことを知りながらも、待てないトレーダーは大勢います。
なぜ「待てない」とダメなのでしょうか?
この記事では、その理由と対処法について説明します。
待つという行為の重要性は、以下の短い問答の中で述べられています。以下は名著「マーケットの魔術師」からの引用です。著者ジャック・D・シュワッガーが問いかけ、ジェームス・B・ロジャースJrが答えました。
待てない人は、ぜひ何回も読んでみてください。
Q.いつでも、思い通りの状況になるまで待つのですか。「多分相場は上がるよ。ちょっと勝負してみよう」というやり方はしないのですか。
A.あなたの言うやり方は宿無しへの近道だ。私は道ばたにカネが落ちているまで待っている。私はただそこへ行って、拾い上げるだけだ。それまで何もしない。
相場で損をした人も、「ああやられた。何とかしてこの分を取り返さなくては」と言う。できっこない。何かを見つけるまで、じっと待つべきだ。
あなた自身の今までを振り返るといかがでしょうか? 待てないことで、無駄な取引を繰り返してしまったことがなかったでしょうか?
僕自身、平成3年(1991年)から投資を始めました。でも、最初の9年間は満足に勝てませんでした。その頃を振り返ってみると、、、 「多分相場は上がるよ。ちょっと勝負してみよう!」 そういう仕掛けが、ものすごく多かったことを思い出します。
FXで勝つためにやったほうが良い事。そのひとつに、トレード日誌を書くことが挙げられます。でも、実際に書いている人は数少ないのが実態でしょう。実際に当時、僕自身が書いていたトレード日誌を振り返ってみると、、、 待つことができずに勇み足を踏んだケースであふれかえっていました。
でも、今では慎重に待つことができるようになりました。ここだというスイートポイント(鉄板ポイント)だけでしか仕掛けることはありません。
なぜ、待つことができるようになれたと思いますか?
その理由は、待てないことで無駄な取引を繰り返してきたからです。待てないことで何回も負けました。待てないことで何回も損してきました。それを9年間も続けていたからです。
つまり、経験から学んだのです。でも、もし失敗を何回も経験しなければ? おそらく「待てない」という状態からは抜け出せなかったのかもしれません。
勝てる可能性の高いものだけを常に選択しようとする。すなわち、そう判断できる状態になるまでひたすら待つ。
たとえば、世界長者番付の上位に君臨している著名な投資家ウォーレン・バフェット氏は? たとえ100円の賭けであっても、必ず勝算のある賭けにしか絶対に乗ってこないそうです。
つまり、「多分」という判断だけでは、たとえわずかなお金の賭けであっても絶対に動くことはないということを徹底して守り通しているのです。
多くの負け組トレーダーが仕掛けるトレードは「多分」が多いのです。多分、だいじょうぶ。多分、上手くいく。もちろん、100%の確率で相場の行き先を当てることは不可能です。
ですが、あなた自身の取引に「多分」という要素が、どれだけ含まれているのか?は重要なポイントです。相場を見る目がしっかり養えていなければ、「多分」という判断が増えてしまうのです。
もし、あなたがまだ「多分」という判断が多い段階にいるのでしたら、、、 相場の判断力を磨くことでしか解決することはできないということを認識しておく必要があるでしょう。