忍耐の意味をFXで間違って解釈する人が負け組である理由

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忍耐の意味をFXで間違って解釈する人が負け組である理由

忍耐の意味をFXで間違って解釈すると?

 

そのような人は確実に負け組になるでしょう。

 

耐えるという意味は、 FXでは「含み損に耐える」とか「損失に耐える」ことではありません。

 

では、耐えるという意味は、FXにおいてはどのような意味なのでしょうか?

 

この記事ではそのことについて、詳しく説明していきます。

 

忍耐は損を耐えるためにあるものではない

ジャック・D・シュワッガーは、著書「シュワッガーのテクニカル分析」の中で、次のような事を述べていました。

 

忍耐は正しいトレードを待つためにだけ必要ではなく、うまくいっているトレードにとどまることにも必要であることを忘れないこと。

 

正しいトレードから適切な利益を得ることを逃すことは利益を限定する要素となるので、できる限り避けねばならない。

 

負け組の忍耐はこのような傾向にある

勝てない人たちは、損失に対しては忍耐強く耐える傾向にあります。ですが、利益に対しては耐えられない傾向にあります。そのことをジャック・D・シュワッガーは述べているのです。持ち続けていれば大きく伸ばせたであろう利益を、耐えることができずに逃してしまうのです。

 

含み損に対しては、損の確定を避けようとする。そして、明らかに不利な相場状況になっていても、しばらくは持ち続けてしまう傾向にあります。その結果、リスクリワードレシオ(損失に対する利益の割合)が著しく低下してしまうのです。

 

利益を伸ばすために必要になるのが耐えること

トレードにおける正しい忍耐とは、損を我慢するということではありません。あらかじめ損失となった場合を想定しておく。そして、その想定内の範囲内で損失をおさめるのです。これが勝ち続けるためには必要不可欠なことなのです。

 

「攻撃は最大の防御なり」という言葉があります。でも、その姿勢ではお金を増やしていくことは難しいでしょう。だからまずは利益よりも損失について目を向ける。そのことで資金流出を抑えることが最初にやるべきことです。

 

そうじゃなくて、損失に耐える。そんな愚かな選択をしてしまえば、損を切ることができません。そうなってしまうと、損を取り返すためにFXをやるような状態になってしまいます。

 

トレードは、「防御なくして勝利なし」です。

 

どうか、FXにおける「忍耐」という言葉の意味を間違って解釈しないようにしてください。FXにおける忍耐とは、利益を伸ばすために必要な要素なのです。そして損失に対しては、無理やり耐えるのではなく、早めに見切るようにしてください。