
トレードする時間を増やすことがFXで稼ぐコツという嘘を知っていますか?
なぜ、トレードする時間を増やしてはいけないのでしょうか?
たとえば、今までこのような経験をしたことはありませんか?
「ああ、もしこの時にチャートを見ていられたら絶対に儲かっていたのに・・・」
そのような経験をしてしまうと? より多くの時間をチャートを見る時間にあてる。そのことが、FXで勝つためには必要なんだと思い込んでしまいます。
でも、果たしてそれは正しい考えなのでしょうか? そのことについて、この記事ではお伝えをしていきます。
デーブ・ランドリーは著書「裁量トレーダーの心得 初心者編」の中で、次のようなことを述べていました。
フルタイムの仕事を手際よく処理しながらトレーディングで成功している人は、もしトレーディングにすべての時間を注いで集中できれば、当然のことながらもっと成功すると思い込む。
残念ながら、そうはいかないほうが多い。
長期的なトレード手法のために1日中、取引画面を見続けるのは、資金面の健全性にも精神衛生上も悪い影響を与えることがある。
機会損失という言葉を聞いたことはありませんか?
見ていなかったチャートをあとから振り返って… 「あー、この時にチャートを見ていられたら儲けることができたのになあ…」
そして、勝つためにはチャートを見続けていなければダメだと思い込む。そのために、心身に負担の大きいトレードのやり方へと進んでしまう・・・
もし、2つの分かれ道があるなら? そのようなトレードのやり方に進んでしまうのは、自ら茨の道に足を踏み入れてしまうようなものです。
機会損失を経験してしまうことで、自動売買での取引を模索し始める人もいます。でも、取引を自動売買化したからといって、百発百中で勝てるわけはありません。機会損失がないようにチャートを監視する時間を増やす。そのための対策が自動売買だと考えるのかもしれません。
ですが、取引回数を増やすことのデメリットはなんでしょうか? より短い時間足で取引を仕掛けようとすることで、スプレッドやスリッページなどの取引コストが余計にかかるようになります。
そして、なんといっても取引回数が増えたからといって、お金を儲けられるという保証はどこにもないです。四六時中チャートを見ているからといって、お金を増やせるものではないのです。
もしチャートを見ている時にしか、取引きできないということであれば? 会社員は圧倒的に不利になります。でも、会社員トレーダーでも順調に資金を増やしている人はいるのです。
チャートを見る時間が少ないにもかかわらずお金を増やしている。つまり、その事実はチャートを見る時間と、お金を増やすことは、比例するものではないということです。ですから、機会損失という言葉を間違って解釈をしないようにしてください。
仕事から疲れて帰宅した後、チャートを眺めてトレードすることを否定するわけではありません。ですが、チャートなんかろくすっぽ見なくても稼げる方法というものは存在しているのです。
実際に、僕自身は朝から晩までフルタイムで取引ができる環境にあります。でも、一日中チャートを見ているわけではありません。今は便利な時代で、値位置を指定して、その値位置にきたらアラームを設定することもできるのです。
自分自身のトレード環境を整えて、工夫次第でチャートを見続けなくても機会を逃さない。そのような方法を実践することも可能なのです。
チャートを見続けるためには集中力が必要です。ですが、個人差はありますが、集中力を一日中、保てる人はいないでしょう。ましてや、これから年齢を重ねるたびに、集中力の持続はますます難しくなるはずです。
なので、大切なことは、機会損失を怖れるのではなく、機会ばかりを求めてしまう心を怖れるようにすることです。そして、勝ち続けるためには、機会の選択と、その選択した機会だけに集中する。そのことを意識して取り組むようにしてください。