ポジションを見切るタイミング、どうしていますか?
初心者や初級者に難しい判断が、ポジションを見切るタイミングです。
でも、中級者以上であるなら、ポジションを見切るタイミングを間違いたくはないですよね?
そのため、この記事ではポジションを見切るタイミングについてお伝えします。
名著「マーケットの魔術師」の中で、ポール・チューダー・ジョーンズはこう述べていました。
もし自分に不利なポジションを持ってしまったら、素早く手じまうようにしているし、有利なほうに動いたら、持ち続けるようにしている。
僕が初めて上記の言葉を読んだとき、何の変哲もない言葉だと感じました。でも、自分の日々の取引を考えてみると、実際にそのように出来ていないことに気が付きました。その言葉とは真逆の行動を繰り返していたのです。
自分に不利なポジションを持ってしまっても、素早く手仕舞うことができていませんでした。値が戻ってくるのを待とうという決断をしていたのです。
そして、値が戻ってきてトントンで決済をすることができると「やっぱり持ち続けて良かった!」と考えてしまっていました。
でも長い目で見れば、それは最悪なケースパターンとも言うことができる事に気が付きました。なぜなら、もしまた同じような状況が訪れた時には同じ決断をしてしまう。そのことで、もし値が戻ってこなければ大きな損失を被ることになってしまいます。
さらに値が戻ってくるまでの間は、証拠金も拘束されるわけです。なので、チャンス相場が訪れても適正なポジションサイズで仕掛けることもできません。
そして、僕は有利なほうに値が動いたら、早めに決済をしていました。その理由は、ポジションを持ち続けて利を伸ばすという行為が大の苦手だったからです。
僕はポール・チューダー・ジョーンズの言葉を読んで、トレード履歴を振り返ってみました。そして、利益と損失の割合を比較してみたら、明らかに損が大きくて利が小さかったのです。
「それならお金が増えるわけない!」 そう気付いたのです。
利益よりも損失の割合のほうが大きいのだから、お金が増えるわけない。だから、トレードのやり方を根本から考え直す必要がありました。
損切りを早めに決断して、利益のポジションを伸ばす。口で言えば、たったそれだけのことです。でも、そのことを実現できるようになるまでには時間が掛かりました。
頭では理解しても、心が言うことを聞かないのです。それまでのやり方とは真逆のやり方なので、慣れるまでには時間が必要でした。
勝率にあまりにもこだわりすぎてしまうと? ポジションを見切るタイミングを改善するのは難しいのかもしれません。
負けたくない! 損したくない! そういう気持ちが強ければ強いほど、損を引きずってしまう傾向に陥りがちだからです。
そして、含み益に対しても、せっかく利が乗っているんだから! そう思うことで、もっと利を伸ばせるのに結果的に利を伸ばせなくなってしまうのです。
FXをやる理由が、お金を増やすためなら、ポジションを見切るタイミングを改善することに挑戦するしかありません。なぜなら、結果を変えるためには、やることを変える必要があるからです。
もし、あなたが現時点で負け組なら、その原因は勝つために当たり前のことが出来ていないからだと思ってください。勝つために当たり前のことができなければ、現状を変えることはできないのです。
損には早めに見切りをつけて、利を伸ばそうとする行為は、心が邪魔をするものです。でも、勝っている人たちが当たり前にやっていることなので、どうか真剣に取り組んでみてください。