
複雑にしがちな考え方だとFXでなぜ勝てないのでしょうか?
たくさんの通貨があって、それぞれの通貨が自国の経済状況の影響を受けています。
各国の政策金利も違えば、地政学やその他もろもろの影響を受けています。各国ごとの経済指標の発表であったり。テクニカル的な値動きであったり。
そんなふうに考慮しなければいけないことがたくさんある。そう思うからこそ、複雑にしがちな考え方になってしまうのではないでしょうか?
では、どのようにFXに取り組んでいく必要があるのでしょうか? そのことについて、この記事ではお伝えしていきます。
ジョッシュ・リュークマンは著書「トレードの教典」の中で、次のようなことを述べていました。
人々は苦労や緊張によって効果が上がると考えてトレーディングを複雑にしがちだ。だが偉大なトレーダーは単純な計画と冷静な心で勝利する。
FXを必要以上に複雑に考えすぎている人が、とても多い印象です。複雑に考えてしまっている人は、その人のチャートを見ればよく分かります。
「なんだこのチャートは!」と思うほど、インジケーターを複雑に表示したチャートを過去に何度も何度も目にしてきました。中にはカラフルな色使いのチャートもありました。
そのようなチャートを見ると、お金を稼ぐためにトレードをしているはずなのに・・・ きれいで見やすいチャートを作ることに時間や情熱を注ぎこんでいるんじゃないか? そんなふうに感じてしまいます。
FXを複雑に考えるということ。それは、「できるだけ勝率を良くして無駄なトレードを減らすためだから」という人がいます。でも、本来トレードというものは複雑な仕組みのものではありません。なぜなら、買うか売るか、勝つか負けるかという単純明快な仕組みのものであるからです。
そして成果そのものは、勝率とリスクリワードのバランスで決まる単純な仕組みなわけです。つまり、勝てない人は自分自身で複雑に考えすぎてしまっていないかをよく考えてみるべきです。
勝つためにはシンプルな計画と常に冷静な心が必要です。心が過剰にヒートアップした状態で損を繰り返してしまった経験はありませんか?
投資や投機には損失は付き物です。全ての取引ですべて勝つということはありえません。なので、損失を受け入れる心を持つことが必要です。
損失を受け入れる心を持つことが必要ですが、一つ気をつけていただきたいことがあります。それは、損失はあらかじめ決めた許容量内で必ず止めるようするということです。
日常生活でもそうですが、収入以上に支出が多い。そんな状態が続けば、あっという間に資金は底をついてしまいます。ですから、損失の許容範囲は最初に決めておく。そのうえで、常に冷静な気持ちで挑むようにする必要があります。
そして、損失の許容範囲を決めたなら、複雑にしがちな考え方を一度整理してください。そして、なるべくシンプルに考える癖をつけるように心掛けてください。
為替相場は上がるか下がるか? 勝つか負けるか? そのように基本的には単純な仕組みで成り立っているものです。ですから、難しく考えすぎないように判断することに、どうか取り組んでみてください。