YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。
この記事では、ジョッシュ・リュークマンによる
相場の格言をお届けします。
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優秀なマーケットメーカーは、
自分は絶対に正しくなくてはならない
という自尊心を克服している。
市場は常に動いているため、
動きのピークや底にぴったり合わせて
仕掛けたり、手仕舞ったりすることは
不可能に近い。
(ジョッシュ・リュークマン)
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あなたも過去には
天井や底を狙ったトレードを
仕掛けたことがあることでしょう。
でも、いつも天井や底を
ピタリと当てることなどは
できるはずもありません。
過去のチャートを眺め、
なぜその値位置が天井になったのか、
底になったのかをいろいろと
分析をすることは可能です。
ですから何かしらの法則性を
必死になって見出そうとしたことが
あるのかもしれません。
でも、残念ながら
常に天井や底を狙いに行くよりも
もっと効率の良いトレード法があります。
相場においては
「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉は
頻繁に使われている言葉です。
頭とは天井のことであり
尻尾とは底のことを表現しています。
つまり、天井や底を狙わなくても
十分に利益を上げることは可能である、
というわけです。
天井や底を狙わない手法の王道は
押し目買いや戻り売りです。
もっとも押し目買いや戻り売りでも
もっと小さな時間軸で相場をとらえれば
それが天井や底を狙うトレード手法に
見えてしまう可能性はあります。
ですが、そのような場合は往々にして
相場をミクロ的な見方でしか
見ていない場合がほとんどです。
相場はミクロ的に見るのではなく
まずはマクロ的に俯瞰して見なければ
大局的な流れをとらえることはできないのです。
重要なイメージングとしては、
カメラのズームアップのような、
そんなイメージです。
全体として広く見る段階から
レンズに収めたいポイントに
徐々に焦点を合わせていく感覚です。
相場における「大きな流れ」というものは
簡単には踵(きびす)を返すことができないのです。
大局観として買いが優勢ならば
トレードする時間軸では買いだけを狙い
大局観として売りが優勢ならば
トレードする時間軸では売りだけを狙う。
もちろん、そのためには
買いを狙う時には売りは捨てる、
売りを狙う時には買いは捨てる。
つまり、待たなければいけない場面が
必ず必要になるということです。
買いでも売りでも、
いつどんなときでも利益を上げたい。
そのような意識があるからこそ
天井や底を狙いたくなってしまうのです。
まずはオーソドックスに
大局観として買いが優勢ならば
トレードする時間軸では買いだけを狙い
大局観として売りが優勢ならば
トレードする時間軸では売りだけを狙う。
そのことがしっかりとできるようになることが
勝ち始めるためには必須のスキルなのです。
天井や底を狙うトレードは
それがまともにできるようになってから
次に挑戦するステージとして
挑戦したいならやってみるようにしてください。
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