トレンドは為替相場でなぜ発生するのでしょうか?

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トレンドは為替相場でなぜ発生するのでしょうか?

トレンドは為替相場でなぜ発生するのでしょうか?

 

その理由を知ることは重要です。なぜなら、発生する理由がわからなければ、トレンドに乗ることは難しくなるからです。

 

トレンドが発生する理由を理解していれば、自信を持ってトレンドに乗ることができるからです。

 

そのためこの記事では、トレンドが為替相場で発生する理由について説明していきます。

 

トレンドが為替相場で発生する理由は?

リチャード・D・ワイコフは、著書「相場勝者の考え方」の中で、次のようなことを述べていました。

 

需要と供給は常にアンバランスなものなのだ。だからこそトレンドが生じる。

 

トレンドが発生している状態はこのような状況下の時である

すなわち、この格言の裏を返せば、「需要と供給のバランスが取れていれば相場は動かない」ということです。つまり「買いと売りの勢力の力関係が甲乙つけがたしの状況下ではトレンドは発生しない」ということです。

 

もっと言えば、トレンドが生じているときは、買いと売りの勢力の力関係がハッキリしている状態だということなのではないでしょうか?

 

だとすれば、トレンドに逆らうような逆張りを好む人たちはどうでしょうか? 常に多勢に無勢の状況を好んで仕掛けていると言い表すこともできるのではないでしょうか?

 

トレンドに逆らう逆張りで勝てるのか?

もちろん、逆張りを頭ごなしに否定などするつもりはありません。いろんなやり方で勝つ人がいます。なので、長期安定的に資金を増やしていくことさえできれば、それはそれで立派なトレードだと思います。

 

ただし、そういうやり方で長期的に安定して勝ち続けている人は、実際には少ないでしょう。2008年のリーマンショック時に、逆張りトレーダーで相場から消えた人がいました。

 

彼らは、大暴落のトレンドに逆らってしまったのです。暴落相場にもかかわらず、逆張りで果敢に買いを仕掛けていった。そして、あっという間に大暴落の大波にのみこまれてしまったのです。

 

なぜテクニカル分析だけでは判断が難しいのか?

なぜトレンドが発生しているのか?

 

その理由が、需要と供給のバランスが崩れてきた状態によるものである。そう分かっているなら、どのような方向観を持って仕掛ければ良いのか? その答えはひとつしかありません。

 

そして、テクニカル分析だけでは、トレンドに乗り続ける判断は難しいものになってしまいます。なぜなら、トレンドが発生していることは確認できても、それがいつまで続くのかは、テクニカル分析だけでわからないからです。

 

為替相場に影響を及ぼすファンダメンタル要因も併せて確認する。そのことで、トレンドが継続しそうなのかどうかがずっと把握しやすくなります。

 

テクニカル分析は、売買タイミングを図るもの。そして、ファンダメンタル分析は相場環境を把握するためのもの。そのように両者の役割をちゃんと区別する。

 

そして、区別した役割を重ね合わせて判断することで、トレンドの継続性というものに自信を持って対処することができるようになれるでしょう。

 

ぜひ以上述べたことを意識して、今後のトレードに励んでみてください。