2017年2月から2018年10月まで、FXトレーダー実態調査のアンケートを当ブログで継続的に実施していました。
なぜアンケートを実施したのかの目的ですが、それはFXを行う為替相場で、誰が、どんな人がカモになっているのか?を知るためです。
そのアンケートには1年9か月間で、290名の方々からのご回答をいただくことができました。
こちらのリンクからアンケートの集計結果や、ご回答者様からいただいたコメントは見れますので、ご興味あればご覧ください。
アンケート内容はとてもシンプルなもので、 FXトレーダーとして成功するためには、どちらがより重要だと思いますか?という二者択一の選択式アンケートでした。そして回答の選択肢は、「トレード手法」もしくは「トレードメンタル(心構え・マインド)」の2通りのみでした。
最終的な回答結果は、「トレード手法」を選択した人が比率で19.3%、「トレードメンタル(心構え・マインド)」を選択した人が80.7%という結果になりました。ちなみに、このアンケート結果については、僕があらかじめ予想していた結果とはそう大差はありませんでした。
なぜなら、FXトレードを継続すればするほど、トレードメンタル(心構え・マインド)の重要性が身に沁みてくる人が多いからです。なかなか勝ち続けることが出来なかったり、トレードの調子を落としてしまう多くの原因は、トレードメンタル(心構え・マインド)にあることがとても多いと気付くからです。
もちろん勝ち続けるためには、トレード手法も、あたりまえですが重要な位置付けにはなります。
ですが、いくら良い道具を与えられたとしても、その道具を自由自在に操れるまで使い続ける人は、そう多くはいません。使い勝手が悪いからとか難癖をつけ始めて、新しい道具を目にすると、多くの人はすぐに新しい道具に目移りして飛びついてしまうのです。
FXのトレード手法に関しても、とてもたくさんのトレーダーがそのような傾向が強いです。だから、世の中に溢れ返っているFXの書籍や教材は、次から次へと新しく販売されるたびにバカ売れするものも多いというわけです。
アンケートの話に戻りますが、回答者の年齢層は以下の通りでした。
10代 0.48%
20代 5.80%
30代 10.63%
40代 38.65%
50代 28.02%
60代~ 15.46%
アンケートにご回答くださった方は、実に40代以上の人が圧倒的に多く、割合として82.13%を占めました。おそらく40代以上の回答者の方々は、もっと若い頃から長くトレードしている人は比率的にはそう多くはないと思います。
敢えて大変失礼なことを承知で申し上げますが、会社からの給料や事業経営で得られる収入に不満があって、収入増の選択肢のひとつとしてFXを始めた人がほとんどだと思います。
もっと的確な言葉で表現すれば、お金が稼げれば別にFXじゃなくても何でも良かったのではないでしょうか? それでもお金を増やす手段としてFXを選択しました。
きっと、FXを選択した理由は、FXならば、自分でもすぐに簡単に成功できそうだと思って始めたのではないのかなあと思っています。そうでなければ、8割以上の割合を40代以上の回答者が占めることなんてないのではないか?と、僕はそのように強く感じました。
そして、更にアンケート結果を深く読むと、更に興味深い事実が浮かび上がってきました。それは、トレード手法のほうが大切だと回答した人の年齢層です。
20代 5.56%
30代 11.11%
40代 19.44%
50代 36.11%
60代~ 27.78%
正直、この結果を見たときは愕然としました。何か秘密の特別なFXトレード手法さえ手に入れれば、すぐに稼ぐことが可能だと思っている人たち。そういう人たちが40歳以上で83.33%も占めています。一方で、トレードメンタル(心構え・マインド)のほうが大切だと回答した人の年齢層は以下の通りです。
10代 1.17%
20代 5.85%
30代 10.53%
40代 42.69%
50代 26.32%
60代~ 12.87%
以上の結果から、50代以上の方々はトレードメンタルよりも、トレード手法のほうが大切だと回答した人のほうが圧倒的に多い割合でした。
あえて指摘をさせていただくと、このような人たちは、だからこそ、50代になるまでその他の分野でも芽が出せずに・・・そして50代になってもなぜ己が成功できないのかの本質的な部分に気が付いていない残念な人たちだと言えるのではないでしょうか。
FXトレードも継続すればするほど、トレードメンタル(心構え・マインド)の重要性が身に沁みてくるものです。それは、その他の分野でもまったく同じことではないでしょうか?
アンケートの回答として、トレード手法を選択した人は、FXの経験年数はそう長くない人が多いはずです。アンケート結果を通じて見えたものは、為替相場でカモにされている負け組トレーダーの年齢層は50代以上のおやじトレーダーに特に多いということでした。
つまり、負け組筆頭候補生は初心者の50代以上のおやじ世代だということです。
ポーカーの格言に「どのゲームにも必ずカモがいる。ゲームを始めてから数分たってもカモが誰か分からなければ、まぎれもなく自分こそがカモにされている・・・」という有名な格言があります。
トレード手法のほうが大切だと回答をした50代以上の相場参加者の人たちは、ご自身が間違いなく相場でカモにされている負け組だということを、まずはしっかりと認識する必要があります。確かにやり続ければ確実に資金が増えていく方法は、このFXの世界には存在をしています。
なぜなら、少数派ですが、着実に毎年に渡って資金を増やし続けている人たちがいるからです。
でも、そのような優れたFX手法でも、それを継続できなければ当然稼ぎ続けることは出来ません。そして、継続できるのかできないのかは、その人自身の心が決めることです。だから、トレード手法だけが優れていてもFXトレーダーとして成功できるわけではありません。
なぜなら、トレードメンタルというものは、トレードを継続していくことでしか鍛え上げていくことができないものだからです。
つまり、、、FXを継続して深く相場を知れば知るほど、トレードメンタル(心構え・マインド)に頼るところが、極めて大きくなってくるというわけです。
弊社の教材の中には、裁量判断が一切不要で、ただルール通りにやれば稼げるトレード手法があります。裁量判断が必要ではないということは、チャートの分析すら一切不要な無裁量手法です。
でも、そこに欠かせないものは、やはり継続性になります。だから、多くの人が勝てている方法でさえ、継続できなければお金を増やしていくことにはつながりません。つまり、それはトレード手法よりも心構えやマインドによるトレードメンタルに対する問題だけなのです。
特に50代になってからFXを始める人は、FXなら何らかの勝てる手法さえ手に入れることができれば簡単に勝てるだろうと高を括らないようにください。もしかしたら、あなたが50代になるまで大衆から抜け出せなかった最大の理由は、そのようなマインドセットにあったのかもしれませんね・・・