FXは二者択一のルールです。
買った時よりも高く売れば勝ち。売った時よりも安く買えば勝ち。そういう単純なルールです。
でも、単純なルールにもかかわらず、FXで勝つ事はそう簡単なことではありません。その理由ってなんででしょうか?
元眼科医で医学博士の肩書きを持つフルタイムトレーダーのアル・ブルックスは、彼自身の処女作「プライスアクショントレード入門」の中で、こんなふうに述べていました。
私はトレードを仕掛けるときに考慮すべきことを最小限に抑えると、利益を継続的かつ大幅に増やすことができることに気づいた。(アル・ブルックス)
要するに、大きな収益を稼ぎ出すために必要なことが、複雑に考えたり難しく考えすぎずに、注目すべきポイントを明確にして、なるべくシンプルに考えるということだったのです。
アル・ブルックスは、すなわち「相場を難しく考える必要はない」ということを述べました。とはいっても、著書に書いてあった内容を理解するためには、それなりの相場知識がなければ難しい内容ではありました。
相場は常に上昇する可能性もあれば下落をする可能性もあります。そして、一方向に進み続ける値動きはなく、常に上がったり下がったりを繰り返しています。そういう相場の細かい値動きに翻弄されてしまう相場参加者は少なくありません。
特に、短い時間足でトレードする人ほど、ポジションサイズを大きくする傾向があるので、ちょっとした値動きにも翻弄される傾向が強いとも言えます。
でも、もっと大きな視点で、すなわち俯瞰した見方で相場を眺めてみると、なぜここで買いを狙ってしまったのか、売りを狙ってしまったのかと、あとから反省するようなことってありませんか?
チャート上に複数のインジケーターを表示させている人も多いです。いわゆるインジケーター信者とも呼べるような人たちも多いのですが、インジケーターが相場の値動きを作っていると勘違いしているのか、インジケーターに頼りきった判断を常に繰り返す人は少なくありません。
インジケーターだけに頼る判断は、大局観を把握しておくという意識を持っておかなければ、つい相場の値動きを、局所的、部分的な視点でしか見ないことになってしまうのです。
どうか、よく考えてみてください。インジケーターの数値を決めるのが値動きです。値動きがなければインジケーターの数値は算出できないのです。なので、インジケーターが相場の値動きを作るわけではなく、相場の値動きによってインジケーターの状態がその後に決まっているのです。
つまり、一言で言えばインジケーターは未来を予測するためのツールではないのです。なので、インジケーターだけに頼ることがない判断力を身に付けることも、まともに勝ち続けていきたいなら必要なスキルです。
もし、あなたがこれからもインジケーターを使い続けるなら、本当に必要だと思うインジケーターだけに絞る必要があるかもしれません。まれに、これでもかというくらいに何種類ものインジケーターを表示させたチャートを使う人もいます。
でも、そのような人たちは、チャート上に表示させた全てのインジケーターを使いこなせているわけではないことがほとんどです。つまり、何を伝えたいのかと言うと、なるべくこれでもかというくらいにシンプルに考えることが必要だということです。
結局は相場というものは上がるか下がるしかないわけですから、上がると思えば買って下がると思えば売るだけです。そして、上がると思って買って下がってしまったなら損切りをして、下がると思って売って上がってしまったなら損切りをするだけです。そのことを繰り返すだけです。
ご自身のチャートを見てトレードの判断に使っていない余計なインジケーターや、判断基準が似たような無駄に重複しているだけのようなインジケーターは、今すぐにチャートから削除することをお勧めします。
写真を撮影するときに被写体が多ければ、ピントは合わせづらくなります。それと同じように、判断する材料が多い分だけ、フォーカスしなければいけないところに焦点を合わすことが難しくなってしまいます。
FXで勝てない人のほとんどは、単純な原理で動く相場を複雑に考えすぎています。つまり、己自身で難しく考えすぎてしまい、己自身で勝つことを難しくしているのです。最強の判断は難しく考えすぎずにシンプルに考えることです。
なので、もしあなたが、FXを難しく考えすぎていると思い当たるのなら、こちらの録画版オンラインセミナーの内容は大いに参考になるはずです。興味があれば無料でご覧ください。