
取引回数を減らすことでFXは利益が上がる理由を知っていますか?
買ったり売ったりを繰り返して、コツコツと利益を積み上げていく。
特にFXの経験がまだ浅い人であれば、そんなふうに思って売買を繰り返す傾向にあります。
でも、実はそういう行為が損失を積み重ねて、見えないトレードコスト(経費)で、より損失額が膨らんでいくのです。
なので、この記事では、取引回数を減らすことでFXは利益が上がる理由について説明します。
リチャード・D・ワイコフは著書「スイング売買の心得」の中で、次のように述べていました。
ブル相場ではブルになり、ベア相場ではベアになって、方針を変えるべきはっきりした理由が出てくるまでは、ずっとそのままでいればよいではないか。
ブル相場とは買い相場のことで、ブルになるとは強気になるということです。ベア相場とは売り相場のことで、ベアになるとは弱気になるということです。
逆張りトレードを、頭ごなしに否定をするつもりはありません。ですが、流れに乗ったトレードを仕掛けるほうが、結果的に大きな利益を得る可能性は圧倒的に高くなります。
子供の頃に海水浴に行って、潮の流れに向かって泳いだ経験はありませんか? ちょっとは前に進めます。でも、あっという間に力尽きてしまう。そして、潮の流れに勢いよく押し戻されて、結局は砂浜まで流されてしまった。
トレードも、それと似たようなものです。当然、流れの本流がどちらなのかをしっかりと見極めることができないと前に進めません。
相場参加者の大半は、ちょこまかと買ったり売ったりの売買を繰り返す傾向にあります。なぜなのでしょうか?
その理由は大局観を持たないからです。大局とはその言葉通りの意味です。全体を見渡した場合の情勢を意味します。ですが、大半のトレーダーは部分的な状態ばかりに囚われています。だからこそ、ちょこまかと売買を繰り返すのです。
上昇相場なら買ったり売ったりしない。ずっと買って持っておけばいい。下落相場なら売ったり買ったりしない。売ったポジションを保持しておけばいい。それが取引回数を減らして大きな利益を上げるコツです。
取引回数を減らして大きな利益を狙ったほうが、結果的には良い成績を残すことができるものです。もちろん、そのような取引を狙う場合でも、損切りは適正な場所に置いていなければなりません。
トレードを頻繁に繰り返して勝てていない。短い時間足のトレードに固執して勝てていない。もし、そういう傾向があるなら? 取引回数を増やさなければ利益を得られないという思い込みを改める必要があります。
頻繁にトレードを繰り返さなければ、効率よく稼げない。そんな話はデタラメです。まともに信じる人が多いから、相場では負ける人のほうが多いのです。
なので、ご自身の取引回数を確認してみてください。そして、もし多いと感じるなら、ここぞという時だけしか勝負しない。そのことを実践するために、まずは今までの取引回数を半分まで減らすことをお勧めします。