天井と底は無視したほうがFXでは儲かるってホント?

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天井と底は無視したほうがFXでは儲かるってホント?

天井と底は無視したほうがFXでは儲かるってホント?

 

「天底を狙って上手くいけば、そっちのほうが儲かりそうだけど?」

 

もしかしたら、あなたはそう思うのかもしれません。

 

でも、実際には天井と底を狙わずに無視したほうが利益率は高くなるのです。

 

そのことについて、この記事ではお伝えします。

 

天井と底を狙うことが儲けるためには必要なのか?

天井と底はトレードにおいて、頭と尻尾(しっぽ)とも言われます。トレードにおいては、「頭と尻尾はくれてやれ」は「天井と尻尾はくれてやれ」とも言い換えることができます。

 

天井と底、すなわち頭と尻尾を狙うことに対して、ジョッシュ・リュークマンは著書「トレードの教典」で、こう述べていました。

 

しばしば「変動の実体」と呼ばれるトレンドの中間部分こそ、トレードの対象として狙いを定め、捕まえる価値がある。変動の頭と尻尾は重要ではない。トレンドの底と天井を逃しても たいした害はない。

 

天井と底を狙った取引は理想的なトレードなのか?

相場の天井を確認することが出来たら、すぐにポジションを売りで建てる。そして、相場の底が確認できるまで保有しておく。相場の底を確認することが出来たら、すぐにポジションを買いで建てる。そして、相場の天井が確認できるまで保有しておく。

 

そんなトレードが実現できれば、それはとても素晴らしいことです。儲けるためには理想的な取引だと言えるでしょう。ですが、実際はどうでしょうか? この理想は、絵に描いた餅のようなものです。天井と底を見極めて取引することは難しいのです。

 

天井と底を狙わないほうが稼ぎやすい理由は?

僕自身、30年以上の相場経験の中で、何度も天井や底を見極めようと挑戦してきました。もちろん、その精度を高めることには今でも取り組んでいます。ですが、天井や底を見極めてトレードを仕掛けようとはしていません。

 

もちろん、ここが天井かな? ここが底かな? そんなふうにチャートを見て常に考えてはいます。でも、そのような天底を狙ってポジションを建てるようなことはしていません。天井や底と思われるところで利益を確定することはあっても、新規でポジションを建てることはありません。

 

それは、なぜか分かるでしょうか?

 

相場の天井や底を見極めることよりも、二番天井や二番底を見極めることのほうがずっと簡単だからです。最初の試しよりも2回目の試しのほうが分かりやすいからです。ちなみに僕は、ずっとそのスタイルでトレードを継続してきました。

 

天井と底を狙わないトレードなんて面白くない?

相場で利益を上げるためには、自分が建てたポジションに対して、その後のフォロースルーが無ければなりません。なので、相場の天井や底でのブル派とベア派の攻防には参加せず、おいしい攻め時を狙って参戦すれば勝ちやすくなると思いませんか?

 

もっと分かりやすい言葉で表現するなら、、、 天井や底の攻防では、高みの見物をしているだけで良いのです。

 

「そんなトレードのやり方なんて面白くないよ!」

 

そう非難する人もいるかもしれません。でも、相場はそのようなトレーダーがたくさんいます。しかも、儲けている人であればあるほど、無駄だと思う勝負には手を出さないのです。

 

なぜ、あなたはFXをやっているのですか?

あなたがFXをやる理由はなんでしょうか?

 

お金を儲けるためでしょうか? それとも、天井や底を当てて気持ち良くなるためでしょうか? 「トレードでお金を増やすことよりも、俺は勝ち方にこだわりたいんだよ!」 もし、そうであるなら天井や底狙いの派手なトレードを否定するつもりはありません。

 

でも、、、 「勝ち方にこだわることよりも、俺はお金を増やしたいんだ!」 もし、そのような考え方であるなら? これからあなたがやることは明白です。頭と尻尾はくれてやれば良いのです。

 

だからこそ、頭と尻尾、すなわち天井と底を見逃すことにはストレスを感じないようにしてください。それが、勝つためのコツでもあるのです。