恐怖を克服するためのFXトレーダー思考法

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恐怖を克服するためのFXトレーダー思考法

恐怖を克服するためのFXトレーダー思考法

 

実際にそんな思考法があるのでしょうか?

 

FXで恐怖を感じるのは、損する可能性があるからではないでしょうか?

 

この記事では、恐怖心を克服するために、どのような考え方でFXに取り組めばよいのか? そのことについてお伝えをしていきます。

 

恐怖をFXで感じる源は心配と欠乏感である

ジョッシュ・リュークマンは、著書「トレードの教典」の中で、次のようなことを述べていました。

 

金銭や利益に対するこだわりは心配と欠乏感を生み出す。失うことができないと感じると、必ず心が恐怖やこだわりに支配される。

 

恐怖はどれだけ損するか分からない気持ちから生み出される

FXをまだやったことがない人にやらない理由を問いかけてみると? 以下の理由を口にする人が多いです。

 

「どれだけ損するか分からないから、怖くてFXをやろうとは思わない…」 FXを始める前は、少なからずそんなふうに思いませんでしたか?

 

特に初心者に近ければ近い人ほど損失を忌み嫌います。そのために、リスクリワード(利益対損失比)よりも勝率を重視してしまいがちなトレードになるわけです。

 

100回仕掛けたら100回勝てる。もちろん、そんな夢のようなトレードが実現できれば素晴らしいことでしょう。でも、それは現実的なことではありません。

 

FXでの損切りは必要経費だと考える

FXの経験を積めば積むほど損失というものに慣れ親しんでくるのは事実です。それは、全部勝てないからと諦める気持ちからくるものではありません。ベタな言い方ですが、損失は利益を上げるために必要なものだとだんだんと分かるようになってくるからです。

 

つまり、トレードの損失とは必要経費と同じようなものです。必要経費とはその言葉通りの意味です。無駄な経費ではなく必要な経費です。利益を最大化するためには欠かすことができない経費だというわけです。

 

仕掛けたポジションが育つか育たないかは、仕掛けた後にならなければ分かりません。だから、まずは自分が決めたポイントで仕掛けてみる。そして、育ちそうもないものなら切り取っていく。それがトレードでの正しい損切りです。

 

育ちそうもないのに我慢して育てようとする。我慢に我慢を重ねて最終的に諦める。でも、それは正しい損切りではありません。正しい損切りは必要経費です。そして、正しくない損切りは無駄な経費と同じなのです。

 

恐怖をFXで克服するための第一歩

我々がFXでコントロールすることが可能なのは損失です。もちろん、損失をコントロールするためには決めたところでしっかりと損を切る。それがちゃんとできるようにならなければなりません。

 

一度の仕掛けでの最大損失。週間での最大損失など。そのような損失そのものをコントロールすることはとても重要なことなのです。そのように損失をしっかりと数値化してコントロールすることは「損失の定量化」と言います。

 

損失の定量化を図れなくて長期安定的に勝ち続けることは極めて難しいことでしょう。失うことができないと考えるのではなく、失ってもいい許容範囲を明確に決める。まずはそのように必要範囲内でコントロールする術を覚えるようにしてください。

 

きっとそのことが、FXの恐怖を克服するための第一歩になるでしょう。