
たった一度の大損失で破綻
常にそんな恐怖と隣り合わせなのがFXです。なぜなら、FXはレバレッジを効かせた取引ができるからです。
どれだけ自信に満ち溢れた状況であっても、ポジションサイズを適正に守る必要があります。
そのために、この記事では損失やリスクについてお伝えしていきます。
名著「マーケットの魔術師」のインタビューの中で、ラリー・ハイトが述べた言葉は、衝撃的な言葉でした。
彼とはまだつき合っているが、彼があの大きな屋敷を失うほどの損をしたというのは衝撃だった。彼は稼ぎ、そして何もかも失った。たった一度のトレードで。
FXはレバレッジ取引ができます。そのことで、実際の資金額よりも大きな取引をすることができます。たとえば、国内業者であれば25倍までのレバレッジ取引が認められています。
それは、FXにおける大きなメリットだと言えるでしょう。
ですが、一歩間違えれば奈落の底へと簡単に突き落とされてしまいます。急いで資金を増やそうとして大勝負に出た経験をお持ちの方は多いです。もちろん、僕自身もそのような勝負に挑んだことがあります。
大勝負に出た時に勝つことができれば、一気に資金を増やすことができます。でも、おいしい蜜の味は人を簡単に狂わせてしまいます。
一度、大勝利の味を占めてしまうと大博打(おおばくち)をやめることができなくなります。そのために、また同じように大勝負に出てしまいます。
そして最終的には、勝った分の資金をすべて失うような大損失を経験することになるでしょう。
なので、大勝負に出て勝つということは、最悪な経験になり得るのです。
トレードの知識が豊富な人でも、トレードスキルが高い人でも、何十年も相場を経験してきたベテラントレーダーでさえ・・・ 確率が100%の勝負でない限りは絶対に大勝負に出てはいけないのです。
大勝負で勝利することは、中毒性の高い危険な効果を含んでいます。だからこそ、大勝負に勝つことが最悪な経験になり得るのです。
僕自身の相場歴30年以上の経験の中で気付いたことは、ポジションサイジングの重要性です。
実際のところ、ポジションサイズを小さく運用するようにしたら、順調に資金が増えていくようになった。そのような人が大勢いるのです。
ポジションサイズを小さくすることで、メンタルに及ぶ悪い影響を減らせる効果があります。
特に大きな3つの効果は・・・
・チャートを見て冷静に判断できる
・利食いを我慢して利が伸ばせるようになる
・損切りに躊躇しなくなる
もしポジションを建ててから、心のドキドキ感が治まらないようであれば? それは、ポジションサイズが大きすぎる証拠になるでしょう。
メンタルの振幅が必要以上に激しすぎると、どうなるでしょうか? 切るべきところで損切りに躊躇してしまう。もっと利を大きく伸ばせるところなのに慌てて利食いをしてしまう。
つまり、テクニカルポイントは一切関係なし。ただ感情だけに左右された幼稚なトレードを繰り返すことになってしまうのです。
FXで一攫千金を目指しているのであれば、大勝負に出ることを否定することはしません。もし、それで運が良くて大勝ちできたなら、その時点でFXは二度とやらないことをお勧めします。
ですが、それでFXをやめられないのが人間です。勝ったことに気分を良くして、再び大勝負に出てしまうのです。でも、運が良い状態は長続きしません。
結局、大勝負で増やした資金を、最終的には相場に貢ぐことになるのがオチです。
そして、大勝負に出て負けてしまったら・・・ 資金を取り返そうと思う強い気持ちを抱くことになります。その気持ちから、再び大勝負に出るも負ける。そして更に資金を失う。そうやって、だんだんドツボにはまっていくのです。
人生を狂わせたくなければ、絶対に大勝負には出ないことです。一か八かでの勝利を求めない。一攫千金を目指さない。そんな勝負を繰り返せば繰り返すほど、資金を失う可能性が高くなるのです。
なので、一度騙されたと思って、今よりも小さいポジションサイズで取引することを試してみてください。そのことで、結果的に資金が増えるスピードが早くなった人が大勢いるのです。
もちろん、僕もそのうちの一人です。冷静な判断で取引することができるようになることを目指してください。感情に振り回される取引からは卒業することをお勧めします。