買えば下がる売れば上がる。
あなたはFXで、いつもそんな経験していませんか?
買えば下がる。売れば上がる。そんな経験ばかりを繰り返したら、精神的に参るはずです。
ですが、買えば下がる売れば上がるを解決する方法はあるのでしょうか?
トレードと感情は切っても切れない関係にあるものです。もっと儲けたい! ぜったい損したくない! そのような欲が、さまざまな感情を生み出しています。
相場が上昇していれば、、、 乗り遅れまいと感情が揺さぶられてしまう。そのことで、飛び乗るようにポジションを建ててしまう人もいます。相場が急落したら、、、 せっかくの含み益が消えてなくならないように! そう思い冷静さを失って、すぐにポジションを決済する人もいます。
つまり、感情のおもむくままに、とっさに行動してしまうのです。そこに思考が入る余地はありません。
でも、よく考えてみてください。相場に参加する人たちの半数以上が損をしている人たちです。つまり、その人たちこそ、感情のおもむくままに取引を繰り返している人たちなのです。言い方を変えれば、負けが込んでいる人たちは、トレードそのものが感情に支配されてしまっているのです。
では、この感情に思考や行動が支配されないようにするには? 何に気を付けて、どのように対処すれば良いのでしょうか?
ジェイク・バーンスタインは、著書「バーンスタインのデイトレード入門」の中でこう述べていました。
トレーディングで利益を上げるには、一般的なセンチメントに逆らわなければならないこともある。つまり、皆が買おうとしているときに売り、売ろうとしているときに買う。
相場が急激に下落しているときにトレーディングシステムや手法で買いのシグナルが出ているならば、買わなければならない。暴騰時に売りのシグナルが出ているならば、売らなければならない。
センチメントという単語のニュアンスが分からない人もいるかもしれません。センチメントという言葉には、市場心理や感情という意味が込められています。バーンスタイン氏の言葉はとても深いです。これこそまさに勝ち組になるために必要な格言だと言えるでしょう。
多くのトレーダーがシステムや手法に忠実に従うことができないのは? その理由こそ「シグナルが感情に反するものだから」です。
自分が買いの相場だと思う時に売りのシグナルが確認できれば? 感情的には強い違和感を感じてしまうでしょう。売りの相場だと思っている時に買いのシグナルが確認できれば? やはり、感情的に強い違和感を感じてしまうはずです。
だからこそ、感情に反する決断は難しいのです。センチメントを信じれば良いのか? それともシグナルに従うべきか? そのような判断が必要になる場合、大半の人たちが選ぶのがセンチメントなのです。
この事実があるからこそ、買えば下がる売れば上がるが日常的に生じてしまうのです。
センチメントを信じれば良いということなら? それではシステムや手法はまったくもって意味をなさないものになります。なぜなら、シグナルには従えないわけですから、それらは無用の長物になってしまうからです。
でも、一般のセンチメントはほとんど意味をなさないのです。その理由は、「相場参加者の大半は負け組」だからです。負け組のセンチメントに従っているなら勝てません。負け組は勝てない、儲からないから負け組なのです。
なので、負け組のやり方と同じ取り組み方では、当然にして上手く利益を上げ続けることは難しいことになります。
多くの相場参加者が、「自分が買えば下がるし、売れば上がる、、、」 いつも、そんなことを口にしています。その発言がすべてを表しています。要は、大衆のセンチメントに従っているとそのようなことが頻繁に起きるということです。
たとえば、大衆は表面的な部分だけでのダウ理論を語ります。それは、安値切り上げ、高値切り上げで上昇トレンドとか、、、 高値切り下げ、安値切り下げで下落トレンドとか、、、
もちろん、それを完全に間違っているとすべて否定するわけではありません。でも、それらの判断は表面的な部分を捉えたものでしかありません。たったそれだけでトレンド判断できるなら? 今ごろ世の中は、億万王者であふれ返っているはずです。
もし何かしらのシステムや手法でトレードを継続していこうと決断したなら、、、 あなたは、何が何でもそのシグナルに従ってやり続けることが重要です。
ましてや今まで継続して勝つことができなかったのであれば、、、 システムや手法を疑うのではなく、その前にまずはあなた自身の姿勢がどうだったのかを疑うべきです。
そして、もし感情のおもむくままに取引を繰り返していたなら、、、 これからは感情に支配されないことを心掛けるべきだと思いませんか?
現代は情報化が進んで、ネットで検索すればさまざまな情報が無料で入手できる時代になりました。似たような記事を掲載しているページもたくさんある。そもそも、広告収入を当てにするだけのFXで稼いでいない人が、記事を書いているのかもしれません。
だからこそ、すべての情報を鵜呑みにすることは危険です。もちろん、僕が発信している情報も信じないということであれば、それはそれで別に構いません。
でも、ひとつだけ確実に言えることは「大衆は常に間違っている」ということです。間違っているからこそ「多くの人が大衆のまま」なのです。
であれば、大衆の考え方、相場の捉え方からは抜け出すしかありません。一秒でも早く抜け出そうとすることが勝つためには重要なポイントになってきます。それが「買えば下がる売れば上がる」を解決する方法にもなり得るのです。
結局は、大衆が違和感を感じるところに大きなチャンスが潜んでいるということです。この記事が、あなたのトレードの参考になれば幸いです。