欲求不満がもたらすFXトレードの落とし穴とは?
FXをやっていて、欲求不満を感じることありませんか?
絶対に負けたくない! もっと儲けたい! 利をもっと伸ばしたい! もっと勝率を良くしたい! 一晩で大きく儲けたい!
欲求は人それぞれですし、数え上げたらきりがありません。
そして、その欲求が実現できなければ、不満を感じることになります。その結果、暴走状態になり事態を悪化させてしまうことは、FXではありがちなことです。
なので、この記事では、欲求不満がもたらすFXトレードの落とし穴についてお伝えしていきます。
ジョッシュ・リュークマンは、著書「トレードの教典」の中で、次のようなことを述べていました。
トレーダーは欲求不満のときに最悪の決定を下す。欲求不満は思考を曇らせ客観性を失わせる。トレーディングではよく欲求不満に陥る。数え切れないほどの要因が欲求不満へと導くのだ。
ほんの少しの失敗が動揺と欲求不満の状態を作り出す。リターンが得られないまま損失が続くと、トレーダーはすぐに欲求不満の状態に陥る。
欲求不満を感じたら、もっと柔軟に我慢強くトレードする気持ちを高めることが必要なシグナルだと自覚しなければならない。
負け組トレーダーは日々のトレードの欲求不満に対して理解不足な状態にあります。
すでに、これまでにトレードの経験を幾多も積み重ねてきたのなら? トレードにおいて欲求不満の状態を今までに何度も経験をしてきたはずです。
僕自身は相場をかれこれ30年以上経験してきました。その長い経験を通じて腑に落ちて理解ができたことがあります。それは、欲求不満な状態とは上手くいかないトレードの時だけに表れるものではないということです。
結論を言えば、どれだけ連勝しようが、どれだけお金が増えようが欲求不満の状態からは逃れられないということです。そのことを、僕は長い経験の中から学びました。そして、心の底から理解をすることができました。
トレードでシナリオ通りの利益を上げたり連勝が続いたりすると誰でもうれしいものです。そのような状態は満足した状態と言えるでしょう。ですが、その「満足とは常に一時的なものである」ということを経験を通じて心から理解したのです。
つまり、「満足を追いかけ続ける限りは、不満に追われる状態からは抜け出せない」ということです。
満足という状態が永続的に続くようであれば最高でしょう。でも、人は欲深い生き物です。だから、満足という状態は、笑ったり泣いたり怒ったりする感情と同じで一時的な状態にしかすぎないのです。
すなわち、あなたが生き続ける以上は欲求不満の状態が当たり前だということです。
そのことがしっかりと理解できれば、慌てて不満を解消する必要もないでしょう。一喜一憂的な満足感が愚かな感情だと思うようになるでしょう。それこそ「淡々と」という状態を示しているのです。
もちろん、我々は血の通う人間です。なので、感情をゼロにすることはできません。でも、FXでお金を増やし続けていくためには、感情を抑えることが欠かせないのです。
一気に資金を増やそうなどという冒険心を減らし、慌てて損失を取り返そうする気持ちを抑える。決めた通りに淡々と続けていく姿勢が、勝ち組には求められているのです。
今まで以上に我慢強くトレードを継続することができるでしょうか?
「ポジションサイズを増やして一気にお金を増やすか!」 そんな愚かな感情に左右されることがあってはなりません。FXでお金を増やすということは、一度や二度の勝負だけでお金を増やそうとする事ではありません。
何回もトレードを繰り返せば、結局は実力通りの結果しかもたらされないのです。
なので、過度な期待を持ちすぎて、不満を大きく育てないように心掛けてみてください。きっと今まで以上に落ち着いた状態で、なおかつ良い結果がもたらされることでしょう。