勝率を良くすればFXで儲けられる?
そう疑問に思ったことはありませんか?
その答えはイエスでもあればノーでもあります。
損する時のほうが勝つ時よりも常に大きい。そのような状態では、FXでお金を増やしていくことはできないのです。
この記事では、勝率を良くしてもFXで儲けられないことを説明します。
勝率が良くても、、、 仮に勝つ時の値幅よりも負ける時の値幅のほうが5倍も10倍も大きければ? 100%に限りなく近い勝率でなければ、お金を増やせません。
その一方で、勝率が悪くても、、、 仮に勝つ時の値幅よりも負ける時の値幅のほうが5倍も10倍も小さければ? よほど低い勝率でなければ、お金を増やすことができるのです。
だからこそ、勝率を良くすればFXで儲けられる?という疑問の答えは、イエスでもあればノーでもあるのです。
ちなみに、相場に参加している人の多くが、FXで満足なお金を稼ぐことができません。その理由を、サイコロを転がす勝負に例えて説明していきましょう。
典型的な負け組トレーダー・・・ 彼らが意識せずに行っていることを理解しやすいように、サイコロを振る話に置き換えて話を続けていきます。
もしあなたが、サイコロの奇数の目が出たら100円を手に入れることができる。サイコロの偶数の目が出たら100円を支払わなければいけないとします。
その勝負をひたすら10年間も20年間も続けたとしたら、あなたのお金は増えるでしょうか?
どんな強運の持ち主でも、たいしてお金は増やせないはずです。なぜなら奇数と偶数が出る確率は、常に五分五分だからです。
実は、世の中の大半の負け組トレーダーは、サイコロを振る勝負と同じような感覚で取引をしているのです。
しかも、奇数が出れば100円もらい、偶数が出たら100円支払うならまだしも・・・ それどころか、奇数が出たら50円だけしか手に入れられず、偶数が出たら100円を支払う。つまり、そんな損大利小の勝負を繰り返しているのです。
相場参加者の中には、平気でそのようなことを繰り返しているトレーダーがたくさんいるのです。そのようなことをやり続けていれば、勝率を良くして稼ぐしかありません。でなければ、確実にお金は減る一方です。
「トレードとサイコロを振るのとはわけが違うだろ!」
もしかしたら、そのように主張をしたくなるかもしれません。でもトレードでは、サイコロを振る勝負よりも勝てる確率の期待値は低くなるのです。なぜなら、トレードには経費(コスト)が付き物だからです。
スプレッドやスリッページ、場合によってはマイナススワップ金利の影響により、仕掛ける時は必ず損益がマイナスから始めなければならないからです。
なので、勝率が五分五分ならトレードコストの分だけ、あなたは損失を被ることになるのです。しかも、トレードをすればするほど、そのトレードのコストが積み重なっていきます。
以上のような理由があるので、FXでは勝率だけじゃない。勝率に加えて、利益と損失の割合を重視しなければ資金を増やしていくことはできないのです。特に今の段階で、勝つ時よりも負ける時のほうが金額が大きい人は要注意です。
勝率を上げることは、そう難しいことではありません。なぜなら、含み益が乗ったら、すぐにその利益を確定すればいいからです。でも、そんなことを繰り返していても、お金を増やせないことくらいは分かるはずです。
負ける時よりも勝つときの値幅を大きく保つ。そのようなトレードがしっかりと継続をできるようにならなければ、FXでお金を増やしていくことはできないのです。
損小利代は口で言うのは簡単なことです。でも、実現することは容易なことではありません。だからこそ、勝ち組は常に少数派なのです。
やり続ければ資金が減るやり方ではなく、継続すればしっかりとお金が増えていく。そのような正しいFXのやり方を、しっかりと身に付けるようにしていきましょう。