トレード回数は多いほうが有利?
「ポジションを持たなければ、お金を増やすことなんてできないよ。だから、頻繁にトレードを繰り返したほうがいいに決まっている!」
そう言う人もいます。でも、それって本当のことなのでしょうか?
この記事では、トレード回数は多いほうが良いのか? 少ないほうが良いのか?
そのことについてお伝えします。
名著「マーケットの魔術師」の中で、マーク・ワインスタインは次のようなことを述べていました。
ここだという時しかトレードしないから大きく損もしない。多くのトレーダーはシグナルが出る状況まで待てない。僕は明るくなるまで待つけれど、彼らは暗いうちから森の中を移動しようとする。
ポジションを持たなければ、少なくともお金を減らす可能性はゼロになります。勝つことばかりをイメージしがちです。でも、損失を出すトレードを100%避けることはできません。
ですから、まずは如何に損失を小さく食い止めるか? そのことを考えなければなりません。大きな損失を出してしまえば、失った資金を元に戻すためのトレードを繰り返さなければならなくなります。
そのためにも、大きなポジションサイズでトレードを仕掛けることは絶対にやめる。そして、小さなポジションサイズでも、無鉄砲にトレードを繰り返すことはやめる。
長期的に勝ち続けるためには、以上のことを強く意識して取り組む必要があります。
FX業者は、我々に頻繁にトレードを繰り返してもらうことを強く望んでいます。なぜなら、FX業者の利益は、我々がトレードする際のコストからもたらされるからです。
コストとはスプレッドやスリッページなどのことです。トレードしなければコストは発生しない。だから、FX業者はトレード稼働率を上げるために、さまざまなキャンペーンを行っているのです。
つまり、トレードする機会を増やさなければ、会社を運営することさえできなくなるからです。
でも、FX業者がなければ我々はトレードすることができなくなります。だから、自分が利益を上げるためにはトレードすることが必要です。だからこそ、優位性の高い状況が確認できるまで待つことが必要になります。
もし同じスキルレベルのトレーダーであれば? トレード回数が多い人よりも少ない人のほうが、確実にトレード成績は上回っています。なので、もしあなたが頻繁にトレードを繰り返すタイプの人なら、トレード回数を減らす努力をしてみてください。それだけでも、かなりトレードの結果は向上するはずです。