カモにならないために!
今すぐ見直すべきFXリテラシーとは?
ちなみにFXリテラシーとは、FXに関する知識や能力のことを意味しています。
為替相場には階級制度がありません。つまり、初心者であろうが、プロがひしめきあう同じ土俵で勝負を挑まなければならないのです。
なので、この記事ではカモにならないために必要なことを、分かりやすくお伝えしていきましょう。
ジェイク・バーンスタインは、著書「バーンスタインのデイトレード実践」の中で、こんなことを述べていました。
トレードはプロが勝ち、大衆は負ける。トレードの世界は、プロに囲まれてポーカーをしているようなものである。
初心者はいいカモである。プロと一緒にゲームをする場合は、プロのように行動し、考え、トレードする必要がある。
トレードは特殊です。なぜ特殊なのかと言えば、それは戦う場所はひとつだからです。
ボクシングを例に挙げてみると、体格の違いで戦いの場はいくつもに分類されています。たとえば、フライ級、ミドル級、ヘビー級といったように細かく分類されています。体の小さいフライ級のボクサーと体が大きいヘビー級のボクサーが試合をすることはまずあり得ません。
でも、FXの場合は初心者もプロも同じひとつの相場の中で、お金を奪い合うことになります。
ラスベガスでカジノをした経験があるでしょうか? 僕は2001年6月に一度だけ、ラスベガスでカジノを経験しました。
ポーカーやブラックジャックなどのテーブルは、階級別とは言わないまでも分かれていました。どのような分け方がされていたのかというと、最低賭け金の違いによりテーブルが分かれていたのです。スロットマシンでも最低賭け金の違いにより分けられていました。
そのようにカジノのギャンブルでさえ階級差はしっかりと用意されているのです。ですが、FXには階級差というものは一切用意されていないのです。
初心者トレーダーの中には「買えば下がるし、売れば上がるし、まるで自分のポジションを誰かに見られているようだ」 そのようなことを言う人がいます。
でも、もしそのような状態を感じたなら? もしかしたら、カモられているのかもしれません。恐怖、欲望、焦燥、殺到、消沈、忍耐、緊張、弛緩などなどトレーダーの心理状態はさまざまです。相場に現れる値動きのパターンが、そのような心理状態を如実に反映しているのです。
もっと分かりやすく言えば、初心者が反応しやすい値動きのパターンがあります。そういうところで初心者が反応することを、虎視眈々と狙っている上級者がいるのです。
カモを狙うのは、勝つための常套手段です。それは昔も今も変わりませんし、これからも変わることはないはずです。なぜなら、人の心理状態は昔も今も変わらないからです。自分自身がカモとして標的にされていることに気付けなければどうなるでしょうか?
カジノでもカモにされる人はゲームの途中では気付かないそうです。そして、ゲームが終わった後にカモにされたと気付くそうです。でも、それはFXでも同じことです。つまり、どちらにせよカモにされる人が負け組だということです。
機械的にチャートパターンをただ判断しているだけ・・・ そんな状態では、相場参加者の心理状態を読むことは到底できるようにはなれません。たとえば、自動売買ではいかがでしょうか?
機械的な判断しか繰り返さないのであれば、チャートの値動きはただの落書きのように見えてしまうのかもしれません。
自動売買系のものは機械まかせなので、ある意味では楽です。ですが、トレードにおいて一番大切にしなければいけないメンタル面やマインド面の成長が見込めないのです。
なので、もしカモにならないためにすべきことをひとつだけ挙げるなら・・・
簡単なルールの取引であっても、自分の手でポジションを仕込んで、自分の手で決済をすべきです。そのような、ひとつひとつの取引を繰り返すことで、相場参加者の感情が少しずつでも理解できるようになるからです。
その積み重ねを繰り返すからこそ、恐怖、欲望、焦燥、殺到、消沈、忍耐、緊張、弛緩などなど。そのように感じた感情の時に、どのような値動きが起きているのかが理解できるようになるものです。
プロにカモられたくなければ、あなたが標的にならないように、まずは自分の手で売買を繰り返すことで経験値向上を目指してみてください。