FXとは外国為替証拠金取引のことですが、そのFXに挑戦するにしても、いろいろな取り組み方、すなわちトレードスタイルがあります。
トレードスタイルには、一日に一度くらいしかチャートを確認しないゆったりしたスタイルもあれば、チャートをずっと眺めながらトレードを繰り返す忙しいトレードスタイルもあります。
もしあなたが、これからFXに挑戦するとしたなら、今の生活スタイルを少なくとも変えなければならないでしょう。
なぜなら、その理由はFXに挑戦するためにチャートを見る時間も必要になれば、FXについて学ぶ時間も必要になるからです。
FXで稼げるようになるまでは、それなりに勉強も必要ですし、たとえ少額でも実際のトレードを繰り返すことは欠かせません。また、FXを始めれば、トレードスタイルにもよりますが、1日のうち数十分~数時間程度はトレードに時間を費やすことになるでしょう。
ですが、選択するトレードスタイルが短期トレードでない限りは、チャートにずっと張りついている必要はないのです。なので、必ずしも空いた時間のすべてをチャートとにらめっこして稼ごうとする必要はないのです。
今までにFXのトレード経験が全くない人は、FXで稼ぐためには、常にチャートの前に張り付いて値動きを追わなければいけないと思い込んでいる人が多いのです。でも、決してそのようなことはありません。ですから、まずはそのような間違った考え方を、事実だと誤って受け止めないようにしてください。
実際に僕自身が取り組んでいるトレード手法の中には、少ない時には一週間に一度チャートを見るだけで取引が済んでしまうようなトレード手法もあります。もちろん、そのようなトレードのやり方でも資金を増やすことができます。
だから、FXで成功するためには、常にチャートとにらめっこする必要があって、短い時間足を使ったトレードでなければ稼げないとは思わないでください。
ごく稀に、トレードを続けていくうちに、お金を増やすために始めたFXが、トレードすること自体が目的になってしまうような人もいます。一日中チャートに張りついて、日常生活を犠牲にしてまでもトレードを繰り返すことに熱中してしまうようになってしまうというわけです。
FXをやる時間にも区切りをどこかで設けておかないと、たとえ資産を増やすことができたとしても、お金はあっても時間にゆとりのない人生になってしまいます。そんな姿になってしまえば本末転倒です。
時には気分転換は必要で、FX以外の余暇などの時間は十分に取るようにしたほうが、FXのパフォーマンスにも好影響を及ぼすことになるはずです。僕自身がFXで収益を上げているわけですが、だからと言って一日中チャートの前に張り付いているわけではありません。
過去にはチャートとにらめっこして稼ぐようなスキャルピングに取り組んでいた時期もありましたが、今ではやりません。むしろ今の僕は、メイントレードの時間足は日足判断です。なので、基本的にチャートを見るのは起床した後にコーヒーを飲みながら、朝の時間帯だけになっています。
もちろん、だからと言ってあなたに日足判断でのトレードをゴリ押しするつもりはありません。ですが、ひとつだけ言えることは、年齢を重ねるにつれて、集中力は低下する傾向にあります。
なので、もしあなたが定年退職後にもFXで収益を上げていきたいなら、やはりトレードスタイルの選択は極めて重要な課題になります。
また、あなたの年齢がまだそれほどでもなくて、特にこれからFXの専業トレーダーを目指しているなら、生活を豊かにしようと思って始めたFXなのに、FXに人生のほとんどの時間を捧げるような生活になってしまうことは、絶対に避けるようにしたいと思いませんか?
短い時間軸で取引することに慣れてしまえば、それを急に長い時間軸に切り替えることは簡単なことではありません。
なので、そのような事もすべて考慮して、時間的にも精神的にも許容できる範囲でFXを続けていくためには、どんなトレードスタイルを選択すべきなのかを今の段階で、真剣に考える必要があります。
FXを始める人たちは、当然にしてお金を増やしたいからFXを始めてみるのですが、利益だけにしか目が向かない初心者がとても多すぎると感じています。トレードは仕事やビジネスと同じように、「費用対効果」をちゃんと考える必要があります。
つまりFXも、プラスのリターン(収益)を得るためには、マイナスのコスト(費用)が不可欠な損益モデルだということです。一切のマイナスのコスト(費用)を掛けずにリターン(収益)だけを得ることは理想的なことです。でも、実際にそれを実現することは非常に難しいことです。
でも、その前にまずは、いかにあなたの今の生活スタイルを大きく崩さないでFXに取り組んでいけば良いのか? 将来的にも続けていけるのかどうかをしっかりと考慮しながら、あなた自身の目指すべきトレードスタイルについて、ぜひ熟考してみてください。この記事が、あなたの参考になれば幸いです。