FXのデモトレードを経験したことはありますか?
一切の資金を使わなくても、実際のトレードと同じように新規注文で新規約定を成立させて、その後に決済注文をして損益を確定させるという取引の流れを体験することができます。
これからFXに挑戦してみる人はもちろん、新しい手法を考えて試してみる際にも、デモトレードをやってみることをお勧めします。
デモトレードで勝ててもお金を増やせないということで、デモトレードをバカにする人たちもいます。ですが、デモトレードで勝てなければ、本番環境のリアルトレードで勝てるわけがありません。
なので、この記事ではFXのデモトレードについて、大切なポイントをお伝えしていきます。
新規注文とは、その名前の通りで「新しく注文をすること」であり、「ポジションを建てる(ポジションを保有する)」ということです。このとき一般的なトレーダーでしたら、為替相場の値動きを考慮しながら取引条件を決めることになります。
たとえば、相場の値動きの流れに沿ったトレードを心掛けるなら、「上昇気流にのっているから買い狙い」「下落気流だから売り狙い」というようなポジションスタンスになります。
そして、発注数量や利益確定のためのリミット注文(利益確定のための指値注文)、予想に反した値動きに備えるためのストップ注文(損切りのための逆指値注文)などの取引条件を決めて発注をすることになります。
為替相場の値動きについてのことや、トレードのための実際の発注方法などについては、デモトレードに取りかかる前に、デモトレードをする業者のホームページから最低限必要な知識くらいは覚えておくようにしてください。
実際にデモトレードでも体験してみると、お分かり頂けることですが、実際の為替の値動きというのは予想以上に早いもので、特に時間足が短くなればなるほど、目の前のチャートは目まぐるしく動くことになります。
ここら辺のことは、実際にチャート画面を見て頂かなくては分からないことだと思いますので、とにかくますはデモトレードで体験するようにしてください。
そして新規注文が約定されると、ポジションを保有した状態となります。買いや売りのポジションを建てた状態を「買いポジションを保有している」とか「売りポジションを保有している」と言います。
ポジションを保有して、その後に決済注文を出したときに損益が確定することになります。決済しなければ、それは一時的な含み益や含み損であって、実現差損益とはなりません。
決済は保有しているポジションとは常に反対売買となりますので、買いでポジションを建てたなら売ることで決済となり、売りでポジションを建てたなら買うことで決済となります。
そして、ポジションが決済された時点で損益が確定されることになり、その取引に掛かったコスト(注文のための手数料やスプレッド)とスワップポイント(金利差)や為替差損益のトータルで実際の損益金額が確定することになります。
なお、デモトレード用の口座にある証拠金(実際の資金ではなく仮想資金)の金額により、ポジションサイズなどの制限を受けたり、強制ロスカットの基準が決められたりするのは、実際のトレードと全く同じです。
ですが、デモトレードでは実際の資金で取引をするわけではないので、たとえ仕掛けたトレードが損失に終わってしまっても心の痛みを感じることはありません。ですから、トレードメンタルの強化にはつながりませんが、トレードスキル的なことを磨くためには有効的な手段になります。
だから、まだご自身のトレードに自信を持つことができない人は、ぜひデモトレードを活用するようにしてください。デモトレードで勝てない方法なら、実際のトレードでも勝てないので、まずはデモトレードで勝つ練習に励んでみてください。