損切りを避けるとFXで勝てない理由

目安時間:約 9分

損切を避ける

損切りを避ける。

 

FXでいつもそんなことを考えていませんか?

 

デーブ・ランドリーというアメリカの投資家がいます。

 

僕がそのデーブ・ランドリーという人物を知ったきっかけは本でした。「裁量トレーダーの心得」という2冊の本を読んだことがきっかけでした。

 

裁量トレーダーの心得という本は2冊あります。一冊は「初心者編」で、もう一冊は「スイングトレード編」です。

 

その初心者編に書かれていたこと。それは、誰もが承知しているつもりだけど、多くの人が出来ていないことでした。、デーブ・ランドリーは書籍の中で、その点をズバリと指摘していました。

 

損切りを避けることが、なぜダメなのか?

 

あなたは自分の損失から学ばなければならない。すべきでなかったことをして、大きな損失を被ったら、そこから学ばなければならない! (デーブ・ランドリー)

 

これって、あたりまえだと言えることだと思いませんか? でも、多くの人が出来ていない事です。たいていの相場参加者たちは、負けた時には自分のせいだと思いたがらない傾にあります。

 

「相場のせい」「突発的なニュースのせい」「あの本」「あの教材」のせい。とかく自分以外の外側に失敗の原因を求めてしまうのです。

 

自分が悪かったのではない。自分以外の何かが悪かったのだ。そんなふうに決め込んでしまう傾向が強い、と言えるのではないでしょうか?

 

損切りを避けて成功した人はいない

 

偉大なトレーダー、成功したトレーダーで、一度も大きな損失を経験したことがない人。そのような人は、古今東西どこを探しても見つけることは不可能でしょう。

 

成功したトレーダーとは、最初から偉大なトレーダーだったというわけではないのです。誰もが、僕やあなたと同じように初心者としてトレードデビューをした。そして少しずつステップアップをして偉大な領域まで辿り着いた。

 

もちろん、人により思うような結果が得られるまでの期間は違って当然です。ですが、少なくとも年単位での修業を積むのは普通にあることです。そうであっても不思議でも何でもありません。

 

ちなみに僕自身のことを思い返せば、満足な結果を出せるようになるまでには9年間が必要でした。

 

大半がFXで犯す最初の失敗は損切りを避ける事

 

偉大なトレーダー、成功したトレーダーは、小さいトレードからコツコツと始めています。そして、何年間もずっとコツコツコツコツと、ひたすら正しく繰り返してきたもです。だからこそ、偉大な領域まで辿り着いたのです。決して運が良い状態や偶然が積み重なったものではありません。

 

運が良い状態なんて長くは続けられません。偶然が良い方向だけに積み重なる状態も長くは続かないものです。成長途上で何らかの失敗を経験してきたからこその結果です。大きな損失という失敗トレードは、最大の失敗例だとも言えるのかもしれません。ですが、その時にこそ目の前には分岐点が現れるのです。

 

その分岐点のひとつは尻尾を丸めて逃げること。すなわち、あきらめてトレードをやめてしまうことです。そして、もうひとつの分岐点は、あきらめずにやり続けることです。あきらめてしまえば、もうその時点で終了になります。

 

でも、あきらめずにやり続けるなら、終わりにはなりません。だから、最終結果がどうなるのかは、その時点では分かりません。でも、少なくとも希望の光が消えてなくなってしまうことはありません。

 

FXでは大きな失敗が勝つためには必要な経験として生きる

 

なぜ、大きな損失になってしまったのか? その理由はここで紹介した格言にあるように「すべきでなかったことをしたから」かもしれません。ポジションサイズが大きすぎたのか? ルールを逸脱した行為を重ねてしまったのか? 失敗には何らかの理由が必ず存在しています。

 

もちろん、僕自身は過去に何度も間違ったことをしてしまいました。その都度、高い授業料にはなりました。でも、それらの経験が何度も大きな教訓を与えてくれました。そのことで同じような過ちを犯す回数を確実に減らすことになりました。

 

ですから、大きな失敗をすることは、そのすべてがマイナスの経験ばかりではないということです。大きな失敗をしたあとこそが重要なのです。

 

FXで損切りすることは当たり前

 

その後に大きな恐怖心を感じるようになり、何も出来なくなってしまうのか? それとも再び奮起して立ち上がるのか?

 

成功したトレーダーは、恐怖心を自ら克服して再び奮起したのでしょう。だからこそ、その後に偉大な領域まで辿り着いたのです。そして、トレードを繰り返していると小さな失敗なんていくつもあるものです。

 

空振りをしないプロ野球選手はいない。エラーをしないプロ野球選手もいない。シュートを外さないプロサッカー選手もいない。サーブを外さないプロテニス選手もいない。パットを外さないプロゴルファーもいない。転ばないプロスケーターもいない。

 

どんな分野であれ、プロだって小さな失敗はひたすら繰り返しています。弘法にも筆の誤りがありました。誰もがあらゆる失敗から逃れることはできないのです。であるなら、むしろ失敗した経験を避けられないなら? 失敗という事実に対する心構えを変えていくしかないと思いませんか?

 

FXでは損切りから教訓を得られる人だけが勝てる理由

 

僕ら相場参加者がやるべきことは、失敗からひとつでも多く教訓を得ることです。完璧なエントリー、完璧な決済。すなわち、完璧なトレード手法をいまだに世の中に求めている人がいます。そのような類のものを欲しがる人は、次に挙げるような人を追い求めていることと、同じことではないでしょうか?

 

一度も空振りをしないプロ野球選手。エラーもしないプロ野球選手。一度もシュートを外さないプロサッカー選手。サーブを外さないプロテニス選手。一度もパットを外さないプロゴルファー。一度も転ばないプロスケーター。

 

まさにあり得ないこと。そんな非現実的なことばかり追い求め続けても意味がありません。しくじった回数以上に上手くいった回数を増やせるように頑張れば良いのです。すなわち、成功に公式があるのなら、その公式とは・・・

 

成功 = 上手くいった回数 > しくじった回数

 

そんな公式が成り立つことになるでしょう。

 

FXでは結局のところ損切りして学ばなければ生き残れない

 

躓くことを恐れて行動できない。それよりも、まずは行動することをお勧めします。そして、上手くいかないことがあるたびに、そこから学びを得るようにしてください。

 

それをひたすら継続していけば、成功 = 上手くいった回数 > しくじった回数という状態に、必ずなれるはずです。小さな失敗は当たり前。だから小さな失敗から必ず何かを得よう。そして、ひたすらそれを繰り返すことで、あなたは未来の大きな成果を必ず手にすることができるようになれるでしょう。

 

失敗を失敗と思い続けるのか? それとも、成長のために通るべき道だったと思うのか? その判断はあなた自身の中で決めることです。

 

だからぜひ、今後は失敗というものに対しては、打たれ強さを身に備えるようにしてください。そして、あなたの中で失敗の捉え方を変えることに、これからは取り組んでみることを心からお勧めします。