投資家は、これからの相場の値動きを予測するために、さまざまな情報を収集しています。もちろん、我々FXトレーダーも例外ではありません。
ですが、株式投資よりも投機的な側面が強いFXの場合では、市場に関する情報収集を怠ったり、市場に関するニュースに対して意識が低い人が多いことも事実です。
今日ではインターネットの普及により、世界を取り巻く金融情勢に関する情報も、比較的簡単に入手することができるようになりました。
でも、むしろさまざまな情報が簡単に入手できるようになったからこそ、情報の取捨選択をしなければならない状況にもなっています。なので、この記事では、FXの情報収集とニュースの取り扱い方について、要点に絞ってお伝えしていきます。
情報の収集の仕方としてはいろいろありますが、特に初心者や初級者であれば、各FX業者が提供する情報を、積極的に活用してほしいです。今ではほとんどのFX業者が、ニュース速報をトレード画面に表示させたり、メールでニュースを配信するサービスを行っています。
FX業者が配信するニュース速報は、金融情報を専門的に配信している企業の情報を基にして配信をしています。ブルームバーグ、フィスコ、DZHフィナンシャルリサーチなどの多くの企業が、金融情報を配信している有名な企業です。
それらの情報を配信している企業から提供される情報は大きく分けると、発表された経済指標などの数値を伝える「速報系」と、為替相場の直近の値動きを分析するような「レポート系」に分けることができます。
速報系の情報を配信している会社としては、ロイター、フィスコ、ダウジョーンズなどが有名です。そして、FXだけに関する情報に特化した会社としては、FX WAVE、GI24、MarketWin24などがあります。
速報系のニュースの配信先をスマホ(スマートフォン)に指定しておけば、早めに情報を確認することが可能になります。もっとも、FXの情報を専門に取り扱う会社の速報系ニュースは、1日の配信数が100回近くになることも頻繁にあるので、あまり受信をお薦めすることはできません。
たくさん配信されることを覚悟して、もしすべてのニュース配信を受け取ったとしても、受け取った全ての情報を理解して把握するというのは、まず不可能なことでしょう。特に初心者や初級者であるなら、なおさらすべての情報が必要な情報だと思い込んでしまいがちです。
「すべてを知っておかなけばダメだ。そうじゃないと勝てる可能性が下がってしまう!」 そんなふうに考えてしまいがちですが、でも、実際はそのようなことはありません。ほとんどの情報はノイズ(雑音)のようなものだという事を、この機会に知っておいてください。
相場はすべてのニュースに反応をするわけではなく、ニュースを見て心を惑わされてしまうよりも、ニュースを知らずにいて良かった場面のほうが圧倒的に多い。
つまり、多くの相場参加者たちが、ノイズ(雑音)でしかないようなニュースや報道に惑わされてしまうのです。だからこそ、ニュースに過剰に反応しすぎるのはむしろ悪いことなのです。
今の自分のトレードには、どのような情報が必要なのだろうか? この情報は、自分には不要な情報なのではないのだろうか?
常にそういったことを意識して、情報の取捨選択を判断することが必要であり、自分のトレードには、ほとんど関係がない情報はいらないと割り切ってしまうことは、特に重要なことでもあります。
ぜひ自分なりの情報収集の仕方と、受け取った情報の生かし方を意識して、これからのトレーディングにのぞむようにしてください。この記事が、あなたのお役に立てたなら嬉しい限りです。