損したことにムカついてカーッとなる。
そしてカーッとしたまま、すぐにやられた分を取り返そうとして再び相場に立ち向かう。
あなたも、そんなリベンジトレードをしたことありませんか?
大半のリベンジトレードは冷静さを失っているので、リベンジトレードも負けてしまい、損を重ねる結果に終わることが多いのです。
ジョッシュ・リュークマンは「トレードの教典」という著書の中で、リベンジトレードについて次のように述べていました。
損失に腹を立て、感情を持たない市場に仕返ししようとするのではなく、もっと有望なほかの状況に集中するために時間とエネルギーを使うべきだ。(ジョッシュ・リュークマン)
トレードが損失で終わった時に腹を立てる人はとても多いです。そのような感情を強く抱く人は、すぐにリベンジトレードを仕掛けようとしていまいます。でも、熱くなってしまっている時は、冷静に相場を見ることができません。
だから、リベンジトレードの勝率は一般的にはとても分が悪くて当然なのです。もちろん、FXではドル円だけに限った話ではなく、どの通貨ペアでリベンジトレードを仕掛けても大半はさらに損してしまうのです。
それにはれっきとした理由があります。その理由とは、普通の精神状態なら絶対に仕掛けないような場面でも、冷静さを失っていることが原因で仕掛けてしまうからです。感情がかき乱されている状態では、まともな思考状態でチャート分析することは難しくなるから負けるのです。
まさにジョッシュ・リュークマンが言うように、相場そのものは感情を持ってはいないのです。そこに参加をしている我々が、常にさまざまな感情をぶつけながらトレードを繰り返しているだけです。ならば、感情を抑えたトレードを心掛けるしかないでしょう。
もちろん、感情を抑えろと口で言うことは簡単ですが、いざ相場に立ち向かえば、お金が絡んでくることもあって、感情のコントロールは簡単なことではありません。
でも、勝ち組は冷静なトレーダーが多く、負け組は感情的なトレーダーが多いということは、まぎれもない事実です。ならば、感情を抑えて冷静に相場に立ち向かうためには、我々はどうFXに取り組んでいくべきなのでしょうか?
僕自身、1991年(平成3年)から30年以上相場を経験してきましたが、経験を重ねていく中で感情を抑える手段が3つあることに気が付きました。
その3つの手段とは、、、
・なるべくトレードを仕掛けない(トレード回数を減らす)
・ポジションサイズを小さく抑える(資金に見合わないような大きなポジションは避ける)
・仕掛けたらチャートはなるべく見ない(値動きを目で追うから手出ししたくなることを避ける)
急いでお金を増やしたいという想いが強ければ強いほど、トレード回数を増やしたり、ポジションサイズを大きくしすぎたり、頻繁にチャートをチェックしたくなる傾向にあります。
もちろん、それでしっかり勝ちを積み重ねられるなら良いのですが、たいていはその逆の状態で、やればやるだけ損する金額が増えてしまうのです。
勝ち組がよく使う言葉に「淡々と」という言葉があります。淡々とという言葉はトレードの分野では「感情に支配されずに感情に流されることなく、常に冷静な状態で自分自身の手法やロジックを忠実に守りながら実践していく事」を意味しています。
なので、もしあなたにリベンジトレードの悪癖があるなら、これからはぜひ淡々としたトレードが出来るように、ご自身でいろんな対応策を一度じっくりと考えてみることをお勧めします。