投資や投機、トレードでお金を増やす手段はFXだけではありません。
株式投資や先物取引やオプション取引など、多くの金融商品があります。僕自身は、FXだけじゃなくて株式投資もやってますし、コモディティ投資も仮想通貨投資などもやっています。
ですが、あくまでもお金を増やす手段としての取引は、FXがメインです。その理由は、FXはその他の金融商品よりも儲けやすいからです。
もちろんそれは、新NISA(少額投資非課税制度)で、株式投資や投資信託に税制優遇制度を適用する場合とを比較した上での発言です。
なぜFXが儲かるのか?の理由は、その他の金融商品よりも高いレバレッジを効かせられるとかの理由はもちろんありますが、それ以上に儲けやすい環境が整っているからです。
その点について、この記事ではお伝えしていきます。
FXで値動きを観察するうえで欠かせない重要な要素として、通貨ごとの強弱関係の把握があります。
為替相場ではよく使われる表現として、円高やドル安という表現や円安やドル安という表現があります。 為替相場では、円はJPYと表記されて、ドルはUSDと表記されます。そして、この円が高いとかドルが高いという表現は、その通貨が強いという表現に置き換えることができます。
つまり、円高という表現は、円を円以外の他の通貨と比較をした時に、円のほうが他の通貨よりも強いことを意味しています。ドル高という表現であれば、ドルがドル以外の他の通貨と比較した時に、ドルのほうが他の通貨よりも強いことを意味しています。
そして、比較する他の通貨よりも弱い場合は、円安やドル安という表現が使われることになります。
為替相場の値動きは、古くからトレンド相場が3割ほど出現するけど、残りの7割くらいの値動きはレンジ相場の値動きだと言われてきました。FXは異なる通貨と通貨の交換取引なので、レンジ相場の値動きの時は、2つの通貨の強弱関係がハッキリしていない状態を示しています。
強弱関係のことはパワーバランスとも言いますが、つまり、レンジ相場とはパワーバランスに優位性が見いだせない状態だということです。
為替相場は株式相場などとは違い、取引対象となるものは各国の通貨同士です。だから、一方が強ければ上がり、一方が強ければ下がり、同じ強さなら動かない。そのように運動会の綱引きのような単純な原理が働いているのです。
だからこそ、通貨の強弱関係に一方的な力が働かなければレンジ相場になるわけです。だから、円高とも円安とも表現できないような値動きであれば、その時の為替相場はレンジ状態にあることになります。
通貨のパワーバランスに偏りがある場合は、レンジ状態ではなくトレンド相場になります。例えば、円安のトレンドならば、円よりもその他の外貨のほうが強いから、円以外の通貨の上昇が続きやすい相場になります。
その反対に、円高のトレンドならば、その他外貨よりも円のほうが強いから、円は上昇を続けやすい相場になります。つまり、このような状況であれば、円が強いわけですからドル円(USD/JPY)相場は下落を続ける傾向が強くなります。
そして、強弱関係がハッキリしなければ、その時はレンジ相場になるのです。
どうでしょう? 為替相場特有のパワーバランスについてイメージが膨らんできたでしょうか?
このように各国通貨同士の強弱関係で値動きの方向性を把握できることは、FXにしかない大きなメリットです。実際に、このパワーバランスの判断だけで稼いでいるトレーダーも存在しているほどです。
もちろん僕自身も、このパワーバランスは常に意識をして日々のトレーディングに生かしています。せっかくのFX特有の判断材料なので、判断に用いなければ、これほどもったいないことはありません。
なお、このパワーバランスの見極め方には、いろいろな方法がありますが、注意をしなければいけないこともあります。それは、短い時間軸を使った判断ではパワーバランスの優位性は掴みにくいという事です。
上昇トレンドが続いている通貨ペアでも下げて陰線で終わる日があるように、大局観と反対方向のパワーバランスが働いてしまう日もあるのです。なので、大局的なパワーバランスは常に意識をしておく必要があることは忘れないようにしてください。